元F1ワールドチャンピオンのデイモン・ヒルは、セルジオ・ペレスの豊富な経験が彼をレッドブルの“強力なプレーヤー”にし、チームが耳を傾ける必要のあるドライバーになると考えている。レッドブル・ホンダは、F1アブダビGP後に2021年のドライバーラインナップを発表。アレクサンダー・アルボンを1年間控えに回し、セルジオ・ペレスをマックス・フェルスタッペンのチームメイトに抜擢した。
近年、育成ドライバーの中からドライバーを起用してきたレッドブルだが、外部のドライバーに目を向けた人事は2021年に本気度が伺える。デイモン・ヒルは、F1で10年のバックグランドがある成熟したセルジオ・ペレスの意見が、レッドブル・ホンダにとって重要になると考えている。「セルジオは、より多くの経験を積んで成熟しているので、何が起こっているのかを見極めることができると思う」とデイモン・ヒルは、ポッドジャスト In The Pink で語った。「レッドブルの世話になっている若手ではそれは非常に難しい。セルジオの人生はレッドブルに依存していないので、彼はチーム内で強力なプレーヤーとして行動することができる。彼らは彼の言うことに耳を傾ける必要があるだろう。今の彼には多くの経験がある。マックス以上にね。それを忘れてはならない」「非常に才能のあるドライバーがいる場合、ドライバーが『自分はそれが好きだ』と行ったときにチームが脱線してしまうこともある。ドライバーが間違っていることもある」「天性な才能を持っているドライバーはどんなマシンでも運転できてしまうことがある。どんなに悪くても、彼らは速く走れることができてしまう。だが、それは必ずしも彼らがマシンで正しい方向に進んでいることを意味するわけではない」「クリケットチームのようなものだ。100点を獲得する人、ウィケットを保護して少なくとも何かを持って戻ってくる人が必要だ」「アレックスには少し不確実性があったし、どういうわけか、あのチームはマックス・フェルスタッペンのチームメイトには非常に難しい」セルジオ・ペレスは、F1でトップチームで初めてブレイクする機会を提供されたが、デイモン・ヒルはペレスがフェラーリで走るのを見たかったと認める。「素晴らしい移籍だが、私はかなり長い間、フェラーリに乗った彼を見たいと言ってきた」とデイモン・ヒルは語る。「彼はチームにとって非常に堅実なデリバラーだと思う。彼は非政治的で、非常に好かれていると思う」「我々が初めてメキシコGPに行ったとき、私は彼にとても感銘を受けた。彼は明らかに地元のヒーローなので忙殺されていた」「だが、彼は笑顔を絶やさず、とにかく彼らが望んでいるものを全員に与えていた。メキシコのファンは非常に熱狂的だった」「私は『彼をフェラーリに乗せれば、彼らは本当に荒れ狂ったようになるだろう』と思った。アメリカ全土が熱狂していただろう」