フェラーリF1チームのシミュレータードライバーに就任したパスカル・ウェーレインは、同じドイツ出身のセバスチャン・ベッテルは、2019年のF1世界選手権で勝利を争うのに相応しいドライバーだとし、タイトル獲得の手助けをしていきたいと述べた。フェラーリは、2019年のシミュレータードライバーとしてパスカル・ウェーレインを起用することを発表。元マノーとザウバーでドライバーを務めたウェーレインは、メルセデスとの育成契約を解除して、今季はフォーミュラEに参戦している。
パスカル・ウェーレインは、元トロロッソ・ホンダでF1ドライバーを務めたブレンドン・ハートレー、フェラーリ・ドライバー・アカデミーのアントニオ・フォコ、そして、WECでAFコルセのドライバーーを務めるダビデ・リゴンとともにシミュレーターチームを結成する。ちなみに最近、ブレンドン・ハートレーの父親はフェラーリでの役割は“まったく我々が検討している方向ではない”と否定していたが、噂通り、ハートレーが起用されることになった。パスカル・ウェーレインは、フェラーリでの新しい仕事に満足していると語る。「自分のことを非常に誇りに思っている。フェラーリで仕事をすることは僕にとって名誉なことだ」と Auto Bild にコメント。パスカル・ウェーレインとセバスチャン・ベッテルは友人であり、ベッテルがウェーレインを起用するようフェラーリに促したとも報じられている。「マラネロに行ってきたけど、これまでに経験したことのようなムードを感じた。フェラーリはとにかくとてもスペシャルだ」とパスカル・ウェーレインはコメント。「セバスチャン・ッテルとフェラーリのチーム全体がワールドチャンピオンに勝つことを手助けするために全力を尽くすつもりだ。彼らはそれに相応しい」これまでF1ではシミュレータードライバーの役割はしばしば過小評価されてきたが、近年ではレース週末の開発を含めて重要な役割となっている。フェラーリのチーム代表マッティア・ビノットもその重要性を認識している。「今日ではテストがかなり制限されているので、彼らは基本的にこれまでのテストドライバーと比較することができる」とマッティア・ビノットは述べた。