メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、2018年にF1グリッドから姿を消すことになりそうな状況にあるパスカル・ウェーレインが、今後もメルセデス・ファミリーに残ると述べた。長年のメルセデスの育成ドライバーであるパスカル・ウェーレインは、ザウバーのF1シートをフェラーリの育成ドライバーであるシャルル・ルクレールに奪われた。
F1グリッドの空席はウィリアムズの1つのみとなっているが、パスカル・ウェーレインがそれを獲得できる可能性は限りなく低い。同じメルセデスの育成ドライバーであるエステバン・オコンはフォース・インディアのレースドライバーを務め、ジョージ・ラッセルは金曜フリー走行で印象的な走りを見せており、パスカル・ウェーレインの将来は不確実なものになっている。だが、トト・ヴォルフは、パスカル・ウェーレインの実力を支持し、彼のために役割を見つけていくと述べた。「パスカルは間違いなくF1で居場所を得るに相応く、最速のドライバーのひとりであることは確かだ」とトト・ヴォルフは Autosport にコメント。「現時点では、獲得できるレースシートに関してやや苦しい状況だ。だが、彼は間違いなく我々のチームにいることになる。F1以外のレースシリーズに積極的に参加するかどうかはまだ決まっていない」「彼が我々のチームの一員として残るのは間違いない」パスカル・ウェーレインは、2017年にスペインGPで8位、アゼルバイジャンGPで10位入賞を果たし、ザウバーの全ポイントとなる5ポイントを獲得した。しかし、ザウバーはフェラーリとの関係を強化し、新たにアルファロメオをタイトルスポンサーに迎えたことで、パスカル・ウェーレインはチームの構想から外れることになった。パスカル・ウェーレインは、2017年のザウバーの競争力のなさによって、自分の実力が覆い隠したと考えている。「最終的に5ポイントを獲得できたことにはかなり満足している」とパスカル・ウェーレインはコメント。「全てのレースが自分が望むほど良いわけではなかったけど、全体的に僕たちはやれることはやったと思っている」パスカル・ウェーレインは、2018年にF1でレースをすることができなかったとしても、2019年は何名かのドライバーの契約が切れることになるため、再びF1のレースシートに戻ることを諦めていないとしている。
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