DTMチャンピオンのパスカル・ウェーレインは、今後2〜3週間で2016年にF1に昇格できるかどうかがわかると考えている。メルセデスのリザーブドライバーを務め、先週末のホッケンハイムで史上最年少のDTMチャンピオンとなったパスカル・ウェーレインは、来年のF1デビューする可能性が報じられている。
パスカル・ウェーレインは、2016年からメルセデスのパワーユニットを搭載するマノーのドライバー候補に挙げられている。パスカル・ウェーレインは自身の将来について「現時点ではわからない」とコメント。「僕たちはDTMのタイトルを祝うつもりだし、今後2〜3週間で決定すると思う」パスカル・ウェーレインは、F1でレースをすることが“夢”だとしばしば述べており、この14カ月間でメルセデスとフォース・インディアからF1テストに参加しているが、将来はまだはっきりしていない。メルセデスとマノーとの契約にはパスカル・ウェーレインのシートは盛り込まれていない。そのため、商業支援をもつドライバーにとってマノーは魅力の高いチームかもしれない。メルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフは、パスカル・ウェーレインのF1シートを得るために“対価を払う”ことはないだろうと Bild に述べている。もうひとつの考慮点は、メルセデスの国内プログラムにある。メルセデスは、2015年のDTMレースでパスカル・ウェーレインとロバート・ウィッケンズしか勝利を収めていない。メルセデスドライバーでは、チャンピオンを獲得したパスケル・ウェーレインの次は、8位のポール・ディ・レスタとなる。もうひとつのシナリオとして考えられているのは、2016年にマノーでパスカル・ウェーレインを走らせるよりも、ポール・ディ・レスタと同じ道を辿るというもの。それは、2016年はフォース・インディアのリザーブ兼サードドライバーを務めて金曜フリー走行で経験を積みながらDTMでタイトルを防衛し、2017年にF1デビューするというものだ。