日産デルタウイングが、ル・マン24時間レースのテストデーに参加した。実験的なプロジェクトである日産デルタウイングは、ASOが先進技術搭載車両向けに設定したクラス外規格「ガレージ56」としてゼッケン0番を付けて出走する。3日、ミハエル・クルム、本山哲、マリーノ・フランキッティの3名が日産デルタウイングで54周を走行した。
本山哲は1999年、ミハエル・クルムは2005年以来となるル・マン参戦となるため、レース参加のために義務的に10周する必要があったが、本山哲は19周、ミハエル・クルムは24周を走行して、その目標をクリアした。ミハエル・クルム「素晴らしい一日だったし、一日を通して問題やトラブルはまったくなかった。プロジェクトにとって素晴らしいことだ。異なるセットアップをテストし、データ収集、燃費に取り組んだが、その全てがとてもうまくいった。なんとか燃費目標をクリアすることができたし、全体的にみて本当に成功したテストだった。これから全てのデータを分析していくことになるが、来週を楽しみにしている。トラブルなく走行を続けられることを願っている。僕にとってはル・マンに戻ることも素晴らしいことだ。サーキットは若干変わっているけど、改善された全てが本当にいい感じだ。ここでのマシンの感覚は素晴らしい。日産デルタウイングがポルシェ・カーブでどのような感覚か少し心配だったけど、本当に素晴らしかったし、とても安定していた。本当にハードにプッシュできるし、運転していたとても楽しい。レースが待ち切れない」本山哲「ここでレースをしてから13年経っているし、サーキットの全てを思い出さなければならなかったので、テスト前はちょっとナーバスだった。でも、今日はとても良いテストだったし、全てが予想以上にうまくいった。今日、日産デルタウイングは本当に強いと感じたし、今はマシンを本当に快適に感じているので、多くのラップを走り込むことができた。世界中のファンが、このクルマがル・マンで走るチャンスを待ちわびている。それはちょっとしたプレッシャーだけど、レースを本当に楽しみにしているし、再びル・マンに戻るのは素晴らしいことだ」マリーノ・フランキッティ「非常に生産的な一日だったし、多くのラップを走り込めたのは素晴らしいことだ。ウェットでの1周以外は、1セットのミシュランタイヤで丸一日を過ごした。驚くべきことだ。今日、僕たちにとって重要なことは、ミハエルと哲がレースのために予選通過することだったし、僕たちはかなり楽にそれを達成することができた。日産デルタウイングのプログラムに一緒に関わっている全員のために本当に嬉しく思う。莫大な仕事があったし、今日うまくいったことにとても満足している。マシンを走らせるのを本当に楽しみにしていたし、期待を裏切らなかった。来週調査し、マシンをさらに良くするための多くのデータを収集することができた」