F1に107%ルールを復活させるべきだとの声があがっている。12日に開幕したバーレーンGPのフリー走行でヒスパニア・レーシングがF1マシンの初走行を行ったが、ブルーノ・セナはトップのロズベルグから11秒以上遅れており、セナの次に遅いルーカス・ディ・グラッシからも4秒以上遅かった。2002年までは、予選ポールポジションタイムから107%以上のドライバーは決勝に出走することは許されなかった。
今日のニコ・ロズベルグのトップタイムである1分55秒409を基本に考えると2分03秒487がデッドラインとなり、2分06秒968だったブルーノ・セナは決勝に出走することはできない。今年から決勝レースでの給油が禁止になるため、遅いクルマは危険因子になる可能性がある。ちなみに2006年にスーパーアグリから出走し、“経験不足で危険”としてシーズン途中でスーパーライセンスを剥奪された井出有治は、予選で107%以内のタイムを記録することはできなかった。実際にセッションでは、圧倒的にスピードの遅いブルーノ・セナをオフラインを走行してまで追い越したドライバーも見られたほど。FIA会長のジャン・トッドも107%ルールに賛成の意を表明しているが、導入は2011年になるだろうと語る。「我々は107%のリミットの再導入にはとても賛成している。廃止になった理由は予選が変更になり、クルマにレースをスタートする燃料を積むようになったからだ」「2010年に変更するにはチームの満場一致が必要だ。そしてチームの満場一致を得るためにFIAはこの解決策をサポーツするつもりだ」「私はそうならないと考えており、2011年まで導入を待たなければならない」だが、ジャン・トッドは、107%ルールを再導入したいという願望があるが、新しいチームの参戦には参戦しており、彼らをサポートしなければならないと述べた。「特にこのような経済危機の時期にF1に参入し、資金を投入した新チームに敬意を表さなければならない。批判ではなく、サポートし、協力する時間だと思う。それはみんなのためでもある」ヒスパニア・レーシングおよびブルーノ・セナは、今日がF1初走行でありタイムを判断するのは時期総称ではあるが、カルン・チャンドックはまだ走行できておらず、土曜日午前中のシェイクダウンのみで予選に挑むことになる。ちなみに土曜日のフリー走行に出走できなければ、基本的にレースには出場できない。