Jujuこと野田樹潤(14歳)が、デンマークF4のデビュー戦をポール・トゥ・ウィンで制した。「F4 Danish Championship」は、世界で開催されているF4レースでも14歳のドライバーが参戦できる数少ないレース。参戦するチームはこれまでの日本国内と同じ「NODA Rasing」、デンマークの首都コペンハーゲンの南西にいつする同国第二の都市オーフスを拠点とする。
車両は「Maygale」製のシャシーに、「ルノー製」2リッターエンジンを搭載。ピレリ製タイヤによるワンメークとなっている。チーム体制は、監督に父親で元F1ドライバーの野田英樹、メカニックはU17や全日本F3でともに戦ったメンバーとなる。当初予定されていた5月と6月上旬の2大会が新型コロナウイルス(COVID19)感染拡大の影響で中止となり、6月20日(土)- 21日(日)の大会が事実上の開幕戦となった。今季のF4 Danish Championshipは、初戦となる6月20日-21日の大会以降は、8月開催が10月に日程変更され、合わせて5大会が開催されることになった。各大会とも3戦を実施。合計15戦の成績でチャンピオンシップが争われる。Jujuは、4月のポドボーグパークのテスト走行でデンマークF4のコースレコードを0.2秒短縮。その後、開幕戦の度重なる中止からモチベーションを維持するのは容易ではなかったものの、Juju自身は体調はもちろん精神的にも良好な状態を保ち、日々のトレーニングも積極的に取り組んできました。メカニックも、開幕の遅れを好機ととらえ、マシンの仕上げに集中してきた。Jujuのデビュー戦の舞台となるユトラントドリンクは、新コースと旧コースの複合レイアウトとなる1周 2.3km。デンマークで、最もテクニカルでフィジカル的にもハードなサーキットと言われている。レース は、15 分プラス1周で行われる。このユトランドリンクでの大会は、規則によりこのコースでの事前の練習走行が禁じられているため、Juju にとってもメカニックにとっても初めての挑戦となった。そのような状況のなか、Jujuはポールポジションを獲得。決勝では序盤からリードを広げて2番手に2.6秒差をつける展開。その後、小さなミスを犯して差は半分となったが、その後はミスを犯さず、一度もリードを譲ることがなく、1.6秒のリードを築いてデビュー戦をポール・トゥ・ウィン。さらにファステストラップというおまけもついて、デンマークF4で見事なデビューを飾った。Jujuは「応援ありがとうございました。一度しかないデビューウィンと言うチャンスを得ることができました。本当に嬉しいです」とソーシャルメディアにコメント。「応援してくれてくださっているスポンサーの方々や、一緒頑張ってくれているスタッフさんの協力での優勝です。レースの詳細などはまた改めてオフィシャルサイトなどで報告させていただきます」
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