アストンマーティンは、2021年以降のエンジン供給について複数のF1チームから引き合いがあると Autosport が報じている。2018年からレッドブル・レーシングのタイトルスポンサーを務めるアストンマーティンは、生産コストと開発コストの削減を目指す次のF1エンジンレギュレーションが導入される2021年にエンジンメーカーとしての参入に前向きな姿勢をみせている。
アストンマーティンのCEOを務めるアンディ・パーマーは、10月にリバティメディアが公表した2021年F1エンジン案の方向性に“励まされている”と語っている。アストンマーティンには、すでに元フェラーリのF1エンジン責任者のジョエル・ロス、ルカ・マルモーニが加入し、F1エンジンのコンセプトに取り組んでいる。レッドブルとアストンマーティンは、市販車ヴァルキリーの開発を含めてすでに関係を築いていることから、アストンマーティンがF1エンジンを開発した場合は、レッドブル・レーシングがカスタマー候補だと考えられる。レッドブル・レーシングがアストンマーティンのF1エンジンを採用した場合、姉妹チームのトロ・ロッソも追随することは理にかなっていると考えられる。そして、Autosport は、グリッドの他の独立系チームもエンジン供給についてアストンマーティンに打診していると報道。アストンマーティンには2チーム以上にエンジンを供給する能力があると考えている。アストンマーティンはどれくらいのチームにF1エンジンを供給することを望んでいるかと質問されたアンディ・パーマーは「コストと価格についてざっくりと計算している」とコメント。「F1ではあらゆる無形資産を考慮する必要がある。必ずしも物理的なものだけでなく、マーケティング面でのリターについての話にもなるからだ」「マーケティング面のリターンはクルマの販売にも繋がる。それが我々がこれをやっている理由だ」「ヴァルキリーというフェラーリ48と競合するミッドシップカーをもたらすときの土壌を育てるためでもある」「市販車でフェラーリ、ランボルギーニ、マクラーレンと面と向かってメインストーリーを進む場合の信頼を確保することができる」「2021年のレギュレーションのタイミングは本当にうまく作用する。なぜなら、我々がクルマを市場に出すタイミングだからだ」
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