2016年度のF1チームの分配金を Autosport が公開。今年もフェラーリが最も多くのお金を受領していることが明らかになった。各シーズン末、フォーミュラ・ワン・マネジメントは、開催料、メディア権、そして、トラックサイドスポンサーやホスピタリティなどの“その他”の収益を照合。そこから68%が認定チームに分配される。
そのうちの50%がコンストラクターズ選手権の順位に基づいてチームに分配される。 残りの15%はフェラーリ、レッドブル、メルセデス、マクラーレン、ウィリアムズにプレミアム(割増)支払のカタチで分配される。これらの割増支払は、2012年序盤に相互協定として5つの主要チームによって合意された。2016年の分配金の総額は約9億4000万ドル。今年グランプリ数が21戦から20戦に縮小することと、リバティ・メディアと同調したマーケティング費用の増加を予測して3.5%ダウンしている撤退したマノーを除いた10チームには、今年4月から9カ月にわたって毎月支払いを受け、最終的な収入額が集計された後に2018年3月に最後の支払いが行われる。過去3年間で少なくとも2年間トップ10でフィニッシュしたチームが属する“カラム1”チーム(2015年は実質全チーム)には、賞金基金の半分を均等に割り当てられる。マノーが存続していれば3250万ドルだったが、撤退したことでマノーの分が9チームに均等に割り当てられ、3600万ドルとなっている。基金の残りの半分は、前年度のコンストラクターズ順位に基づき、“カラム2”の支払いに使われる。比率としては、1位が19%、以下比率は下がっていき、10位は4%を受け取る。フェラーリ、メルセデス、レッドブル、マクラーレンの4チームは、個別の取引に合意しており、コンストラクターズ・チャンピオンシップ・ボーナス(CCB)が支払われる。また、フェラーリには長期参戦のプレミアムボーナス、ウィリアムズにもその伝統に対しての支払いがある。また、レッドブルには現在の協定に最初に契約したチームとして追加ボーナスを受け取っており、2年連続タイトル獲得という目標を達成したメルセデスにも昨年からボーナスを支払われる。上記の賞金を合計すると、コンストラクターズ選手権3位で終えたフェラーリが最も多い1億8000万ドルを受け取る。これは全チームに支払われる額の約19パーセントにあたる。内訳としては、パフォーマンスに基づくものが7700万ドル、長期参戦およびCCBによるボーナスが1億300万ドルとなる。2016年に21戦中19戦で優勝しダブルタイトルを獲得したメルセデスは、未勝利に終わったフェラーリよりも少ない1億7100万ドルだった。ランキング2位のレッドブルは、3位のフェラーリよりも2900万ドル少ない。また、ランキング6位に終わったマクラーレンも特別ボーナスのおかげで、全体の4番目となる額の支払いを受ける。ランキング6位のマクラーレンの9700万ドルに対して、4位のフォース・インディアは7200万ドルしか受け取ることができず、5位のウィリアムズよりも少ない。
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