2010年のF1参戦に動いていたデビッド・リチャーズだが、FIAとF1チームとの予算キャップ論争により、エントリーを提出するかどうか決めかねている。ベネトンとBARでチーム代表を務めたことのあるデビッド・リチャーズは、予算キャップを選択して、プロドライブまたはアストンマーティン、もしくは中東マネーの名でF1参戦を計画していた。
しかし、FIAが提案した予算キャップ案に対して、主要チームがF1撤退を示唆する中、デビッド・リチャーズは、5月29日が最終期限である2010年のF1エントリー申請を確約しない。「これらの提案が引き起こした既存チームらの論争、そして不確実性を懸念している」とリチャーズは語る。「我々と我々のパートナーにとっては、F1の将来の方向性に関する安定性が重要だ。これは、エントリーをするべきかどうかの判断過程において、重大な問題だ」実際、不確実性や既存チームのF1撤退の恐れで、22日から29日に受け付けられる2010年エントリーは、3〜4チームになると思われている。ただし、13チーム合計26台のマシンが登録可能な状況で、5月29日の締め切りで2010年のグリッドに6台あるいは8台のマシンだけが並ぶことになると決まるわけではない。FIA広報は5月29日以降のエントリーについて、「適切なレイトエントリー料を支払えば受け付けることになるだろう」と認めている。