F1の最高権威者であるバーニー・エクレストンは、18日(金)にロンドンで行われるFIAのマックス・モズレー会長とF1チームとの会議に加わることが明らかになった。予算キャップに伴うルールが変更されない限り、フェラーリ、ルノー、トヨタ、ルノーは2010年のF1にエントリーしない意向を示しており、明日の会議はF1の将来にとって重要になるとみられている。
F1チームは、2010年のF1を2層化しかねない任意の4,000万ユーロの予算キャップ制に不満を抱いており、さらに、新しい規約が十分な協議なしに強制されることに反発している。2010年のエントリーは、5月29日までとなっており、FIA、エクレーストン、F1チームには妥協のためには2週間しか時間がない。バーニー・エクレストンは、新しい規則への反対への動きが主にフェラーリの立ち位置にあると考えている。「F1の鍵はフェラーリにある。彼らは60年間そこにいた。彼らは我々のパートナーだ」「彼らは考慮にいれる必要がある人々だ。現在、誰もがフェラーリにらに引っ張られている。それを整理できれば、問題はなくなる」F1の他の自動車メーカーであるBMWザウバーとメルセデス・ベンツは、まだ2010年のF1から撤退するとの動きには加わっていない。メルセデス・ベンツのノルベルト・ハウグは、F1から撤退するという脅迫は「メルセデスでは話題になっていない」と語る。「フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長とチーム代表のステファノ・ドメニカリとの会話から、フェラーリがこの脅迫について非常によく考えたことはわかっている・・・」「F1に60年いるので、彼らが真剣な考えなしでそうすることはないだろう。我々は解決策を見るけるのを手伝うつもりだ。すべてのチームは、1つのシリーズに2つのレギュレーションはあってはならないということで同意している」フェラーリは、F1撤退が駆け引きのための脅迫ではなく、他のレースカテゴリーへ移ることを真剣に考えていることを明らかにしている。エンツォ・フェラーリの息子であるピエロ・フェラーリは次のように語っている。「フェラーリの過去をみれば、今日の名声はル・マン24時間やスポーツ、GTレーシングの勝利から生まれると強く信じている」「我々の生い立ちを忘れてはならない。父の情熱はまだ会社にある。しかし、我々は明白なルールでレースをし、同じポイントからスタートしなければならない」エンツォ・フェラーリが行った、1986年にF1を撤退し、インディアナポリス500に参戦するとの脅迫について、ピエロ・フェラーリは付け加えた。「彼は脅していたのではない。彼は真剣だった。そして我々もそうだ」