2016年のダカールラリーが2日に開幕したが、観客を巻き込む事故が発生し、初日のレースが中断となった。事故は第1ステージの前日に実施されたプロローグステージの6.6キロメートル地点で起きた。ミニを走らせていた中国人ドライバーのゴウ・メイリンが突然向きを変え、観衆の方へと突っ込んだ。
大会主催者は、すぐに医療ヘリコプター4機を手配し、現場には主催者側が用意していた医療車両3台と地元の救急車8台が派遣された。アレシフェースの保健担当者によると、深刻なけがをした男性と14歳のその息子の2人が、すぐに病院へ搬送されたとしている。現地の病院関係者は「子ども4人、妊婦1人を含む合計10人を受け入れました」と発表。また大会ディレクターのエティエンヌ・ラビーンは、ゴウ・メイリンを含め計12人が負傷したと発表している。距離11キロメートルに及ぶこの日のスペシャルステージでは、トヨタのベルンハルト・テン・ブリンケが6分8秒を記録し、プジョーのカルロス・サインツを抑えてトップに立った。