オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1中国GPで電気系トラブルによりスタートできず、開幕2戦連続のDNSという厳しいシーズン序盤を迎えることになった。中国GPでは5番手グリッドを獲得していたものの、決勝はグリッド上でマシンに問題が発生し、そのままガレージへ押し戻された。開幕戦オーストラリアGPでは偵察ラップ中のクラッシュでスタートできず、中国GPではパワーユニット関連の電気系トラブルで欠場。土曜のスプリントで6位に入り3ポイントを獲得したとはいえ、グランプリ本戦ではまだ1周も走れていない状況だ。
チームメイトのランド・ノリスも同じ中国GPでDNSとなったが、マクラーレンによれば両車の不具合は別々の問題だった。2戦連続DNSに見舞われたピアストリピアストリは、中国GP決勝前の状況について、グリッドに向かうまでは問題がなかったと説明した。「グリッドに向かうまでは大丈夫だった」とピアストリはメディアに語った。「パワーユニットの電気系の問題だったと思う。ランドと同じ系統だったと思うけど、同じ電気系トラブルではなかった」「だから、もちろん残念だ」中国GPでは、マクラーレン勢2台に加えてガブリエル・ボルトレト、アレクサンダー・アルボンもスタートできなかった。マクラーレンの2台はともにパワーユニットに関連する電気系トラブルで、アルボンは油圧漏れ、ボルトレトは技術的問題とだけ説明されている。「2戦続けてテレビで見るのは久々」オーストラリアGPに続くDNSとなったことで、タイトル争いも期待されていたピアストリにとって、これ以上ないほど厳しいスタートとなった。「2戦続けてグランプリをテレビで見るなんて久々だ」とピアストリは冗談めかして語った。「先週はかなりきつかった。こういうことはレースでは時々起きるものだし、特に新しいレギュレーションの始まりには起こりやすい」「たぶん、すごく驚くようなことではない。ただ、それが2台ともに起きたのは残念だ」マクラーレンは、ノリスのマシンについては決勝へ向けた準備の中でエンジン始動時に問題を確認。一方のピアストリ車は偵察ラップを終えてグリッドに並んだ後で別の電気系トラブルが判明し、MCL40はそのままガレージへ戻された。マクラーレンとカスタマーエンジン供給元のメルセデスHPPは、いずれのマシンも決勝スタートに間に合わせることができなかった。複雑化した2026年F1パワーユニットへの見解中国GPでは、マクラーレンの2台だけでなく、アストンマーティン勢のリタイアやマックス・フェルスタッペンの戦列離脱もあり、2026年F1の新しいパワーユニット規則の複雑さに改めて注目が集まった。ピアストリは、その背景にある制御の難しさにも言及している。「とにかくものすごく複雑なんだと思う」とピアストリは語った。「パワーユニットには本当にたくさんのルールがあって、ひとつ変えると、別の場所でまったく意図しない結果が出ることがある」「それに、こういうサーキットはすごく回生量が多い。だから、スーパークリッピングやリフト・アンド・コーストが必要になるような問題はあまり出ないけど、一方で、どこでも好きなだけ回生できるわけではなくて、ドライバーとしてできることが何もない別の問題が出てくる」「だから、僕たちは学んでいる最中なんだと思う。難しいのは、たとえ何か違うことをしたいと分かっていても、それがプログラムされていなかったり、コード変更が必要だったりして、何もできないことがあることだ。すごく複雑なんだ」新レギュレーション元年の2026年F1は、開幕から信頼性面の課題が各陣営にのしかかっている。ピアストリにとっては2戦連続DNSという最悪の出足になったが、中国GPで示した冷静な受け止め方からは、長いシーズンを見据えて現実を受け入れながら前に進もうとする姿勢もうかがえる。
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