マクラーレンのオスカー・ピアストリは、アブダビGPを2位で終えて初のワールドチャンピオンを逃したものの、シーズン終盤で自身のパフォーマンスを立て直したチームの働きを称賛した。最終的にピアストリの獲得ポイントは410で、ランド・ノリスが423ポイントで初タイトルを獲得し、マックス・フェルスタッペンが421ポイントで続いた。
24歳のピアストリは今季7勝を挙げたが、終盤戦での不振が響き、かつて握っていた大きなリードを失った。アブダビには16ポイント差で挑み、逆転タイトルには“星がすべて揃う必要がある”と自覚していたという。オープニングラップでノリスを抜くも、フェルスタッペンには届かずピアストリは決勝をハードタイヤでスタート。オープニングラップでノリスをオーバーテイクして2番手に浮上したが、41周に及ぶハードスティントではフェルスタッペンを攻略する術はなく、前半で勝負権を掴むことはできなかった。レース後、2位で終えた心境を問われると、ピアストリは次のように語った。「正直、かなり良い気分だ。今日はチャンピオンになるために星が揃う必要があると分かっていた」「自分にできる限りのことをしたし、レースに勝つため、そしてチャンピオンになるための最善のポジションに身を置こうとした。でも、そうはならなかった。今季の僕たちの戦いには誇りを持てる」「個人的には、望んでいた結末とは少し違うけど、シーズン全体を見れば、自分が取り組んできたこと、そしてチームが昨年から大きく進歩するためにしてきた努力には、とても誇りを感じている。これから先、もっとたくさん戦う機会があるはずだ」戦略分岐の結果、無敵の24秒差マクラーレンは2台で戦略を分け、ノリスをミディアム、ピアストリをハードでスタートさせた。これによりピアストリはスティントを長く伸ばせたが、最終的にピットアウト後にはフェルスタッペンの24秒差という“手の届かない”ギャップが立ちはだかった。3台すべてのタイトル候補が表彰台に入り、ピアストリはノリスに13ポイント及ばずタイトルを逃した。不振からの復調に手応え「痛い終わり方をせずに済んだ」シーズン後半はオースティン、メキシコ、ブラジルと低迷が続いたが、終盤2戦での復調についてピアストリは前向きに振り返る。「ここ数戦をパフォーマンス面で高いレベルで終えられたのは良かった。あの流れのままシーズンを終えていたら本当に痛かったと思う」「最終的に、今年は浮き沈みがあった。良かったところは誇りと喜びを持って振り返り、悪かったところからは多くを学ぶ。僕にはまだまだたくさんの年が残っているし、チャンスもきっとまた訪れるはずだ」
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