オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、ウォーキングのマクラーレン・テクノロジーセンター(MTC)を訪問した際、チーム全体へ向けて力強いメッセージを送り、2025年シーズン残りの戦いに向けた意志と自信を示した。イタリアGPでの3位表彰台以降、成績が伸び悩む中でも、彼は「まだタイトルを諦めていない」と強調し、チーム一丸で困難を乗り越える決意を語った。
ブラジルGP後、ドライバーズ選手権ではランド・ノリスが24ポイント差で首位に立つ。だが、ピアストリはわずか3戦とスプリント1回を残すタイトル争いにおいて、今も逆転の可能性があると考えている。ピアストリ、MTCでチームに向け鼓舞スピーチマクラーレンの公式SNSに公開された映像で、ピアストリは今季の戦いについて次のように語った。「僕が伝えたかったメッセージは、これからも“道のりには必ず凹凸がある”ということだ。でも僕たちは必ずそれを乗り越えられる。僕自身も全力でその凹凸をならして、シーズン序盤のような状態に戻すために頑張っている」「僕自身を信じているし、僕の周りのチームにも大きな自信がある。そしてここにいるみんなを信頼している。2台のマクラーレンを再びトップに戻すことはきっとできると思っている」序盤戦で15戦にわたり選手権をリードしたピアストリは、メキシコシティGPで逆転を許し、その後はノリスがリードを広げる展開に。しかし、24歳のオーストラリア人はタイトル争いから一歩も退いていない。誕生日のノリスへ“恒例のイジり”も忘れず公式SNSでは、26歳の誕生日を迎えたランド・ノリスへ向けたメッセージも公開された。ピアストリは冗談交じりに、次のように祝福した。「今日はランド・ノリスの誕生日。ハッピーバースデー。改めて言っておくけど、また僕より2歳年上になったね。だから君はチームの“おじいちゃん”だよ。僕たちも年を取ってきて少し怖いけど、いい1日を過ごして。またすぐ会おう」2008年に23歳で初タイトルを獲得したルイス・ハミルトンに次ぐ、チーム史上2番目の若さでチャンピオンに到達する可能性があるノリス。早ければ次戦カタールGPで王座確定という展開も見えており、熾烈だった2025年のタイトル争いは最終盤に向けて緊張感をさらに高めている。