オスカー・ピアストリはF1モナコGPを3位で終え、2戦連続でモンテカルロの表彰台に立った。チームメイトのランド・ノリスが優勝したことで、ピアストリはドライバーズ選手権のリードを3ポイントに縮められる結果となったが、それでも「悪くない週末だった」と前向きな姿勢を見せた。「もちろん優勝できたらもっと良かったけど、週末は少しトリッキーだった」とピアストリは語る。「フリー走行はずっとバタバタしていて、自信がないまま予選に入った。でもかなり近づけたし、あと少しだった」
「ここでは予選がすべてだ。決勝では基本的にその順位で終わることになる。だから、全体としてはまずまず満足している。ポイントも取れたし、またモナコで表彰台に上がれた。悪くない週末だったと思う」金曜のフリー走行2回目ではサン・デボーテでフロントからバリアに接触。予選中もバリアすれすれのシーンがあったが、それでも3番手タイムを記録して好位置を確保した。決勝では序盤、マックス・フェルスタッペンがタバコ・コーナー手前で仕掛けてきた際に接触寸前となるシーンもあったが、ピアストリは冷静に対処。フェルスタッペンが前方でのアクシデントによるダブルイエローで減速したピアストリの背後に迫っていた中での防御だった。「(レース展開は)ほぼ想定通りだった」とピアストリは語る。「後方ではいろいろあったみたいだけど、僕の位置からは想定通りだった。昨年と比べてペースが上がっていて、運転している側としては少しタフだった」「金曜日や昨日よりも今日のクルマの感触は良かったか」と問われると、「クルマの感触は悪くなかったけど、決勝では限界までプッシュすることはない。予選のときのほうが満足度は高かった」とコメント。リズムに乗れなかったことが週末の流れを難しくしたとも振り返った。一時はフェラーリのシャルル・ルクレールを逆転する可能性を探り、ピット戦略で仕掛けたが実らず。「最初のピットストップで逆転を狙ったけど、ピット作業が少し遅れてしまった。でも、結果には大きく影響しなかったと思う」と冷静に分析した。また、今回初めて導入されたモナコでの義務的2回ピットストップ制度については、次のように語った。「確かに何度か緊張感のある場面はあった。セーフティカーのタイミングを見て自分がその“ウィンドウ”の内か外かを調整しなきゃいけなかったからね。でも、上位勢に関して言えば大きな変化はなかった。仮に終盤で赤旗が出てフェルスタッペンが勝っていたら、全く別の話になっていたかもしれない」スペインGPに向けては、「また来週に向けて準備して、さらに強くなって戻ってくるよ」と意気込みを語った。