オスカー・ピアストリは、F1エミリア・ロマーニャGPでポールポジションから3位に後退した要因について「マクラーレンはいくつかの判断を誤った」と語った。ピアストリはポールからスタートし、ポイント争いのライバルであるチームメイト、ランド・ノリスを3列後方に従えて有利な立場にいた。
しかしレースは、スタート直後のタンブレロでマックス・フェルスタッペンに大胆なブレーキングでオーバーテイクされて以降、徐々に崩れていった。ピアストリはイン側でジョージ・ラッセルの動きをカバーしていたが、フェルスタッペンに抜かれたことには驚いたという。ただし、それがレース結果に決定的な影響を与えたとは考えていないとした。「そうだね、あの時点では自分の中でしっかり抑えているつもりだったけど、マックスの動きは良かったと思う」とピアストリはモータースポーツ・ウィークを含むメディアに語った。「次回のための学びにはなったと思う」「ただ、その時点で首位を明け渡したことにそこまで焦りはなかった」「でも、思っていたより僕たちのペースが良くなかった。だからこそ、あの1コーナーの結果が響いたように思う」「ガッカリした」イモラでの結果マクラーレンは13周目にピアストリをピットインさせたが、これによって彼は何台かの遅いマシンの後方に沈み、事実上2ストップ戦略に追い込まれることになった。その後、30周目に導入されたバーチャル・セーフティカー(VSC)中に2度目のピットストップを行ったが、フェルスタッペンとノリスはこのVSCのタイミングでタイヤ交換を済ませていたため、ピアストリは相対的に損をした形となった。終盤のセーフティカー中にノリスがピットインしたことで、ピアストリは一時的に2番手に浮上したが、フレッシュタイヤを履いたノリスを抑える術はなかった。「正直、少しがっかりしてる。ポールからスタートして3位で終わった時って、良い日だったとは言えないからね」「1コーナーは理想的じゃなかったし、最初のスティントも僕らが想定していたようには進まなかった」「だから、VSCとセーフティカーのタイミングも含めて、レースはかなり早い段階から厳しくなってしまった」「終盤に他のマシンが新しいタイヤを履いていたことを考えれば、表彰台を守れたのは悪くない結果だと思う」「チャンピオンシップを戦ううえでは、こういう厳しい日もある。大事なのは、そこから学びを得ることだよ」ピアストリ、マクラーレンの判断に疑問ピアストリは、フェルスタッペンの背後につけていた段階で自分をピットに呼び込んだマクラーレンの判断について、早すぎたのではないかと疑問を呈した。「(ピットインの時点で)2ストップが明確だったかと言われれば、そうではなかった。でも、周りのマシンもけっこう苦しんでいたし、僕も少しずつ厳しくなってきていた」と振り返る。「それについては、事前にもある程度話してはいたけど、もっとしっかり検討する必要があったかもしれない」「今思えば、ちょっと反応が早すぎたかもしれない。でも、これからきちんと振り返るつもりだ」