オスカー・ピアストリは、2024年F1オーストリアGPで2位表彰台を獲得したが、優勝したジョージ・ラッセルとの差をわずか1.906秒でグランプリ初優勝を逃したことで少し「悔しい」気持ちになったと語る。ピストリにとって、この週末は複雑な感情の入り混じったものとなった。土曜日のスプリントレースでマクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスから2位を奪い、予選ではトップ3入りを果たす勢いを見せていたピストリだったが、トラックリミットによりラップタイムが削除されてしまった。
これにより、スタートポジションは7番手まで後退したが、レース中、前方のドライバーたちとバトルを展開したピアストリは、トップを走っていたマックス・フェルスタッペンとノリスが接触し、両者パンクに見舞われたことで、まさかの優勝争いに加わることとなった。フェルスタッペンが5位に後退し、ノリスはマシンのダメージによりリタイアを余儀なくされたため、それまで3位だったラッセルがトップに立つ一方、ピアストリはフェラーリのカルロス・サインツを追い抜いて2位となり、メルセデスを追撃しようとしていた。最終的に彼は2位でレースを終えることとなり、表彰台の結果には満足したものの、ピストリは勝利まであと一歩のところで敗れたことに悔しさを隠せなかった。「昨日(予選で記録したラップタイムが削除されたことについて)から、『もしや』『もしかしたら』という思いが頭をよぎる」とピアストリは語った。「F1で4回目の表彰台なのはは分かっているけど、優勝まであと少しのところだったので少し悔しい」「でも、本当に良いポイントだ。レースの後半は、かなり良いペースで走れていたと思う。また表彰台に上れて嬉しい。あと少しで勝てるところまで迫っていただけに、少し悔しいせずにはいられない」2024年シーズンは、来週末のシルバーストーンでペースを維持し、多忙な3連戦最後のイベントとなるイギリスグランプリを迎える。2023年のレースではノリスとピアストリが好スタートを切って一気に順位を上げたことで、観客から大きな歓声が沸き起こった。間近に迫ったチームのホームグランプリでの見通しをについてピアストリは「もちろん、昨年の良い思い出の場所なので、また上位にいられるといいなと思っている。もちろん、ランドとマックスに何が起こったかは見ていないけど、明らかに上位陣はかなり互角だった」「我々は間違いなく競争力があると思う。シルバーストーンはいつも楽しめるコースだし、チームのホームレースでもあるので、これからが楽しみだ」
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