オスカー・ピアストリは、鈴鹿サーキットで開催された日本GPで3位に入り、自身初のF1表彰台を「かなり特別なもの」と表現した。フロントロウからスタートしたピアストリだったが、スタート直後は守勢に回ったマックス・フェルスタッペンが前に立ちはだかり、チームメイトのランド・ノリスが2番手に浮上した。
序盤は3番手を走行したピアストリは、バーチャルセーフティカーのタイミングで入った1回目のピットストップでチームメイトの前に出た。レース中盤はノリスのペースについていけず、マクラーレンはコース上で順位を逆転させてノリスを解放した。ジョージ・ラッセルが1ストップを試みたため、ピアストリは2回目のピットストップでメルセデスに遅れをとったが、彼をパスしてF1初表彰台を獲得した。「かなり特別な気分だ」とピアストリは結果について語った。「とても長い間忘れないだろう。このチャンスを与えてくれたチームには感謝してもしきれません」「生涯を通じてこのチャンスを得ることができる人は世界中で多くはないけど、僕は最初のシーズンでそれを得ることができた」「これまでで最高のレースではなかったけど、最後にトロフィーを手に入れることができた」ピアストリは、ジャック・ブラバム、ティム・シュネッケン、アラン・ジョーンズ、マーク・ウェバー、ダニエル・リカルドと並び、世界選手権グランプリで表彰台に立った6人目のオーストラリア人となった。ノリスのような圧倒的なペースはなかったものの、ラッセルのメルセデスよりも速いマシンを持っていた。ラッセルの1ストップ戦略はマクラーレン勢ではなく、カルロス・サインツに対するギャンブルだった。ラッセルは24周目にピットストップを行い、そのまま最後まで走り切ろうとしたが、ピアストリは35周目に2度目のピットストップを行っってハードタイヤを装着した。そして42周目のターン1でピアトリがF1初表彰台への道を切り開いた。「ジョージを抜かないとしばらく動けなくなることは分かっていた。ちょっと危なかった」とピアストリは語った。「そのあとのペースはとても良かったし、レース後半はリズムも良くなって、ペースも少し良くなったと思う」「とてもとても幸せで、もっと手に入れたいと思って興奮している」