スクーデリア・アルファタウリのF1ドライバーであるニック・デ・フリースは、F1のプレッシャーが続く中、「冗談を言うためにここにいるのではない」と主張した。元フォーミュラE世界チャンピオンのデ・フリースは、ファエンツァを拠点とするチームでの不本意なスタートによって将来が危ぶまれている。デ・フリースは、開幕9戦を終えてノーポイントを続けているわずか2人のドライバーのうちの1人となっている。
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーであるヘルメット・マルコは、デ・フリースを批判を展開しており、すでに後任候補として育成ドライバーのリアム・ローソンと岩佐歩夢の名前を挙げている。しかし、デ・フリースは「自分自身に集中し続け、ベストを尽くしたい」とメディアに主張。「トラック上だけでなく、トラックの外でも、僕はこのスポーツと情熱を真剣に受け止めている。冗談を言いにここにいるわけではありません。「ただ、特定のエリアがあるわけではなく、全体としてもっとパフォーマンスを向上させたいと思っている」角田裕毅がデ・フリースとのチーム内バトルを制しているとはいえ、アルファタウリは開幕戦からマシンに苦戦を強いられている。今週末のイギリスGPに向けてアップグレードパッケージが追加される。デ・フリースは「このアップデートが僕たちにもう少しパフォーマンスをもたらしてくれることを期待している」と語った。「過去2戦はチームとして少し厳しいものだった。コース上でどうなるかを予測したり、期待したりするのは常に未知の世界だった。でも、トップ10に近づくためにもう少し戦えるようになればと期待している」「でも、正直に言って、現段階ではわからない。小さな前進を期待する理由はあるけど、その大きさはまだ未知数だ」