元F1ドライバーのニキータ・マゼピンと父親のドミトリー・マゼピンは、欧州連合(EU)の制裁の対象となるロシア人のグループに追加された。ロシアのウクライナ侵攻を受け、ハースF1チームは、ドミトリー・マゼピンが所有するタイトルスポンサーであるウラルカリとの関係を断ち切り、息子のニキータ・マゼピンとのドライバー契約を解除するなど、非常に混乱したオフシーズンを過ごしている。
ニキータ・マゼピンは、ハースF1チームの決定は、彼らが直面していた制裁とは無関係だと主張している。しかし、EUによって承認されたロシア人のリストにドミトリー・マゼピンとニキータ・マゼピンの両方が追加された後、その状況は変わった。EUはこの決定について、ウクライナ侵攻が開始された2月24日(木)に、ドミトリー・マゼピンがモスクワのクレムリンで他の36人とともにロシアのウラジーミル・プーチン大統領と会談したことを指摘した。そして、ドミトリー・ドミトリーがプーチンとの会合に出席することにより、EUは「彼はウラジーミル・プーチンの最も近いサークルのメンバーであり、ウクライナの領土保全、主権、独立、およびウクライナの安定と安全を損なうまたは脅かす行動、または政策を支持または実施していることを示している 」と語った。さらに、EUの公式ジャーナルは、ドミトリー・マゼインがウラルカリを通じて「クリミアの併合とウクライナの不安定化に責任を負うロシア連邦政府に実質的な収入源を提供する経済部門に関与している」と述べた。ニキータ・マゼピンに関しては、彼は父親のドミトリー・マゼピンと「当然に関係のある人物」であるため、EUの制裁リストに含まれた。ハースF1チームは、2022年のF1世界選手権にむけてニキータ・マゼピンの後任にケビン・マグヌッセンと契約したことを発表している。マグヌッセンは2020年までハースF1チームと4シーズンを戦っている。