2021年にハースF1から参戦することが決定しているニキータ・マゼピンだが、ソーシャルメディアにセクハラまがいの動画を投稿したことで大炎上。F1ファンは、『#WeSayNoToMazepin』というハッシュタグとロゴを作成し、特にFIAが投稿するSNSにリプライする形でニキータ・マゼピンの追放を求めている運動を展開している。ニキータ・マゼピンは父親がロシアの億万長者だという理由だけでなく、F1デビュー前にすでに評判を大きく落としている。
2016年、ニキータ・マゼピンは、ヨーロッパF3選手権でカラム・アイロットを殴って出走停止処分を受け、今年のF2ではスパ大会でコース外に角田裕毅を押し出して5秒ペナルティを科せられたことに腹を立てて、パルクフェルメにマシンを停める際に角田裕毅の方に2位のボードを跳ね飛ばす暴挙。また、バーレーンでは角田裕毅とフェリペ・ドルゴビッチへの危険な防御行為に対してそれぞれ5秒ペナルティを科せられた。さらにバーレーンの投稿後では女性の友人の胸を触ろうとしている動画をインスタグラムに投稿し、FIAとF1もそれを非難した。特にこの行為はF1ファンの嫌悪感を増幅させている。ハースF1はチーム内で問題を解決したいと語っているが、SNSの炎上を受け、ハースの上層部はイメージの損失とスポンサーとの協力関係に懸念を抱いている。すでに Marca や ESPN はニキータ・マゼピンが解雇されることを想定して後任候補についての推測を始めている。問題は誰がニキータ・マゼピンの後任を務められるかだ。ハースF1は純粋なパフォーマンスだけでマゼピンを選んだのではなく、多額の持参金を当てにしている。したがって、交代する場合はそれなりの持参金が見込めるドライバーでなければならない。オプションのひとつは、フェラーリのアカデミードライバーからもう一人起用することだ。フェラーリのジュニアドライバーを雇うことで、ハースはフェラーリに有利に働き、エンジンとパーツの割引を受けることができる。カラム・アイロットは最も理論的なオプションであり、F2でランキング2位と経験と実力も兼ね備えている。また、ロバート・シュワルツマンもオプションとなる可能性がある。ケビン・マグヌッセンとロマン・グロージャンの復帰は、どちらも巨額な資金を持っていないため論理的ではないようだ。同じことがニコ・ヒュルケンベルグにも当てはまる。レッドブル次第ではあるが、アレクサンダー・アルボンも強力な部外者だ。ハースF1にもはや多くのオプションはないが、もうひとつのオプションはダニール・クビアトだ。クビアトは何年もの間ロシアからのサポートを受け取えり、経験の浅いミック・シューマッハのメンターとしてチームにとっても理想的なドライバーになる可能性がある。ダニール・クビアトは、レッドブルのプログラムから何度も外されており、ハースF1で新たなスタートを切る可能性がある。最後のオプションはピエトロ・フィッティパルディだ。名前とブラジル国籍でお金が不足することはないが、ロマン・グロージャンの代役として参戦した最終2戦はそれほど印象的ではなく、彼キャリアも素晴らしい結果を示していない。しかし、ハースF1は今年、マネールートを選択したので、理想的な選択かもしれない。
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