レゴがF1のために本気で作り上げた“実走可能なF1マシン”が、F1マイアミGPの開幕演出としてファンを魅了した。通常はトラックで行われるドライバーズパレードが、今回は各チームのリバリーをまとったレゴ製マシンによる走行に置き換えられた。このスペシャルマシンは、2024年末に発表された「LEGO F1 スピードチャンピオンズ」シリーズをベースに、F1とLEGOグループの複数年パートナーシップを記念して制作されたもの。レゴの創造力とF1のスピリットが融合した、まさに“動く展示品”だ。
各チームには2人乗り仕様の特製レゴカーが1台ずつ提供され、ドライバーたちはグランドスタンドのファンに手を振りながら、マイアミ・インターナショナル・オートドロームを1周する特別ラップを披露した。レゴのこの大型プロジェクトは、チェコ共和国クラドノにあるLEGOグループの専用ファクトリーで設計・製作された。26人のデザイナー、エンジニア、ビルダーが22,000時間をかけて組み上げたこのマシンは、約40万個のレゴブロックで構成され、重量は約1,000kg。最高速度は時速20kmに達するという本格的な性能を備える。走行性能も見逃せない。マシンはただのショーピースではなく、実際にF1ドライバーがステアリングを握って走行できるよう設計されており、イベント当日もサーキットを軽快に駆け抜けた。レゴの技術力がF1の舞台で見事に発揮された瞬間だった。このレゴF1マシンの制作舞台裏を収めた動画は、記事末尾のプレイヤーから視聴できる。レゴファンはもちろん、F1ファンにとっても必見の映像コンテンツとなっている。