F1は、過去の名勝負を配信する『F1 Classics』で1998年の第13戦F1ベルギーGPを5月27日(水)に無料配信する。新型コロナウイルスの世界的な大流行によって2020年のF1世界選手権のスタートが延期されるなか、F1は『F1 Classics』と題して過去の名勝負を無料配信。今週は大波乱のレースとなった1998年のF1ヨーロッパGPがピックアップされた。
1998年 F1ベルギーGP 無料配信5月27日(水)18時UTC(日本時間27時)スパ・フランコルシャンでのレースは、スパ・ウェザーに翻弄された大波乱のレースとなった。スタート時に4番手だったマクラーレンのデビッド・クルサードが1コーナー(ラ・ソース)を過ぎたところでアクアプレーニングを起こしスピンしてガードレールにクラッシュ。だが、後続車は巻き上がる水煙のためにクラッシュを視認できず、玉突き状態で追突を繰り返し,12台が絡むF1史上最大の多重事故となった。55分間におよぶ赤旗中断の後にレースは再開されたが、2台とも多重事故の巻き添えとなったプロスト、アロウズ、ティレルはそれぞれヤルノ・トゥルーリ、ペドロ・ディニス、高木虎之介がスペアカーに乗ったため、オリビエ・パニス、ミカ・サロ、リカルド・ロセットは再スタートをきることができなかった。またルーベンス・バリチェロはクラッシュで負傷したため再スタートを断念した。再スタート後も波乱はやまず、1コーナーでミカ・ハッキネンとミハエル・シューマッハが接触。ハッキネンはスピンし、そこにザウバーのジョニー・ハーバートが突っ込み両者リタイアとなった。さらにマルメディコーナーでデビッド・クルサードとアレキサンダー・ブルツが絡んで両者グラベルに飛び出し、ブルツはリタイアする。セーフティーカー後のリスタートでトップに立ったのはジョーダン・無限ホンダのデイモン・ヒル。しかし、ミハエル・シューマッハに首位を奪われてしまう。独走態勢に入ったシューマッハだが、デビッド・クルサードと接触してリタイア。シューマッハはマシンを降りると怒りの形相でマクラーレンのピットに向かい、クルサードに対して「俺を殺すつもりか」と罵倒した。その後もジャンカルロ・フィジケラと中野信治の接触などがあり、レースを続けていたのは8台のみ。マシンを修復してレースに復帰したクルサードと中野信治はトップから5周遅れという展開。レースはデイモン・ヒルとラルフ・シューマッハによるジョーダン・無限ホンダの争いとなったが、チームオーダーが発令され、そのままの順位でフィニッシュ。ジョーダンは参戦8年目にして悲願の初優勝を1-2フィニッシュで飾り、無限ホンダエンジンにとっても1996年モナコGPでのオリビエ・パニス以来の2勝目。ヒルにとっては王座を挙げたウィリアムズ離脱後の初めての優勝となり、結果的にキャリア最後の優勝となった。1998年 F1ベルギーGPは、5月27日(水)18時UTC(日本時間27時)からF1公式サイト、YotTube、Facebookで無料配信される。・F1公式YouTubeチャンネルhttps://www.youtube.com/user/Formula1/・F1公式Facebookhttps://www.facebook.com/Formula1/・F1公式サイトhttps://www.formula1.com


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