ブルノの初日、Monster Energy Yamaha MotoGPはダブル・トップ10ブルノ・サーキットで8月2日、MotoGPシーズン後半戦がキックオフ。Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第1セッションでマシンを調整し、第2セッションでタイムアタックを行ってそれぞれ5番手と9番手を獲得した。
第8戦、第9戦と2戦連続で表彰台に上るなど好調が続いていたビニャーレスは、今回もいつもと同様、午前中のフリープラクティス第1セッションでマシン・セッティングに集中。前半で4番手につけ、ひとたびマシン・バランスが好みのものに仕上がってくるとラップタイムを1分56秒982に更新して3番手に上げた。トップとの差はわずか0.063秒だった。午後は頭上に雲が広がり、明日の雨が予想されるようになると、ビニャーレスは計画を変更。フリープラクティス第2セッションでは初めに短時間で決勝への準備を行ったあと、リアタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えてタイムアタックを開始した。そしてすぐさま1分56秒台前半へ更新。さらに1分56秒084を叩き出すと2番手以下に0.590秒差をつけてトップに浮上した。セッション終盤ではライバルたちもペースを上げたため少しずつ後退し、トップから0.282秒差の5番手で初日を終了している。一方のロッシは、フリープラクティス第1セッションの序盤で3番手につけたあと、すぐさま決勝用のセッティングに切り替えておもにバランスの調整に集中。ラップタイムでは1分57秒827を記録し、トップから0.908秒差の10番手で終えた。午後からの第2セッションではビニャーレスと同様、序盤で路面やマシンのコンディションを確認したあと早々にタイムアタックを開始。1分57秒494で5番手に上がったが、2度目のアタックに入ると同時にマシントラブルに見舞われてしまった。ピットに戻って修復を行う間に8番手まで後退したロッシは、スペアマシンでコースに復帰すると残り5分で4度目のアタック。最終ラップでは1分56秒527へ更新してトップとの差を0.725秒に短縮したが、順位ではさらにひとつ下げて9番手となった。クアルタラロとモルビデリがトップと7番手PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、フリープラクティス初日にそれぞれトップと7番手を獲得する好調ぶりを見せている。午前中の第1セッション、クアルタラロはミシュラン・タイヤの3種のコンパウンドを試すことに専念して17番手に留まったが、午後からの第2セッションで一気にペースを上げてトップタイムをマーク。モルビデリも第2セッション終盤でタイムアタックを行い、ウイーク初日にトップ10を確保した。Monster Energy Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合5番手/1分56秒084)「今日は決勝に向けた準備に集中することができたので、正直、とても満足しています。明日もしも雨が降ったとしても、必要な仕事はやり終えているので安心。これは良い方法だと思います。決勝用セッティングでのペースは上々。フィーリングもとても良く、ライバルたちよりも早くラップタイムを短縮することができました。いつもとはちょっと違う進め方でしたが、そのおかげで決勝への準備に専念できるようになったことは良かったと思います。終盤は決勝距離を想定した走行を行い、ここでもマシンはよく走ってくれていました。タイヤの消耗には誰もが悩まされており、最も消耗の少ないスペックを見極めなければなりません。簡単ではありませんが、ベストを尽して状況を見守ります」バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合9番手/1分56秒527)「エンジンに問題が出てしまいました。ちょっと古かったらしく、何が起きたのかはわかりませんが、とにかく壊れてしまったのです。明日は天気が良くないようなので、今日のうちにトップ10を確保することが重要でしたが、9番手に入れたので明日は落ちついて様子を見守ることができます。もしもウエットなら、すでにQ2への切符を持っているということ。逆に晴れれば午前中からプッシュしていかなければなりません。いずれにしてもペースもタイムも悪くないので、初日としては上出来だと思っています」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「夏休みが終わり、またサーキットに戻ってくることができてうれしいです。今日は順調な船出とはなりませんでしたが、ふたりがトップ10に入るという目標は達成することができました。マーベリックはフリープラクティス第1セッションからベースが出来上がっており、自信満々の走行。第2セッション序盤でマークしたタイムはファステスト・タイムに近く、あらゆる部分で良いサインが現れていました。つまり、依然として改善の余地があると考えているためタイムよりもセッティングを重視していましたが、全体のフィーリングはすでに非常に良くなっているのです。一方、バレンティーノのほうはメカニカル・トラブルに見舞われるアンラッキー。貴重な時間を無駄にしてしまっただけでなく、終盤はスペアマシンで走らなければなりませんでした。それでもトップ10を確保してくれたので、明日、雨が降ればQ2進出が決定です。私たちチームは今晩も作業を続け、さらにパフォーマンス向上を目指してセッティングの調整を行っていきます」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合トップ/1分55秒802)「腕の状態はほぼ100%に近づいています。痛みを感じることなく2セッションを走り切り、ほとんど問題はありませんでした。第1セッションでは3種のコンパウンドをすべて試し、ソフトが最も良さそうでした。これからデータを分析して決勝で使えるかどうかを見極め、明日はひとつに集中して走り込んでいく予定です。ブルノはオーバーテイクが難しいコースなので、予選では1列目か2列目を狙っていきます」フランコ・モルビデリ(フリー走行総合7番手/1分56秒419)「明日は雨が降る予報になっているので、今日のフリープラクティス第2セッションは、まるでフリープラクティス第3セッションのようでした。その結果、7位を獲得することができてとてもうれしいです。もちろん、明日もさらに伸ばせるよう努力しなければなりませんが、とりあえず今日のところは満足しています。ファビオ(クアルタラロ)もとても速かったし、ヤマハの4台がトップ10に入っています。つまりヤマハのマシンが今回、とても良い走りをしているということです。全員...
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