Monster Energy Yamaha MotoGP、ドイツGPに意欲オランダGPからわずか数日、Monster Energy Yamaha MotoGPは第9戦ドイツGP出場のためザクセンリンクへ向かう。シーズンの折り返しを目前に前回はマーベリック・ビニャーレスが見事な優勝を果たしており、チームはいよいよ新たなステージに向けて踏み出そうとしている。
一方で前回は転倒リタイアに終わったバレンティーノ・ロッシ。昨年はここザクセンリンクで2位を獲得しており、今年は2002年、2005年、2006年、2009年に続く5度目の優勝を目指して戦いに挑む。このほかにも2000年、2003年、2008年、2018年に2位、2013年、2015年に3位など多くの表彰台。低排気量クラスの250㏄クラスにおいても1998年と1999年にそれぞれ3位と1位を獲得している。ビニャーレスは前回の優勝に続いてハイ・スピリットを維持して臨む。ザクセンリンクでは2011年(125ccクラス)、2013年(Moto3)、2018年(MotoGP)にそれぞれ3位を獲得してすでに3回、表彰台に上っている。このところの上り調子を見れば、今年も表彰争いに絡む活躍が期待される。ザクセンリンク周辺のエリアは1920年代から1990年代にかけて、クローズドの公道コースとして自動車とバイクのレース会場となっていた。1998年に初めてMotoGPを開催し、それ以来、毎年、グランプリの日程に組み込まれている。多くのタイトコーナー(左10、右3)と幅12mの路面が特徴で、これによって最もオーバーテイクが難しいコースのひとつとして知られているが、それでも毎回、激しい抜き差しが展開されてファンを引きつけている。クアルタラロとモルビデリは自信満々、ザクセンリンクへ第8戦ダッチTTではチーム結成後、最高の成績をあげたPETRONAS Yamaha Sepang Racing Team。ファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは勢いをそのままに、第9戦ドイツGPに臨む。ふたりは先週、PETRONASのSprintaエンジンオイルを初めて使用して3位と5位を獲得しており、今季初の2週連続大会となる今回も活躍が期待されている。MotoGPルーキーのクアルタラロは依然として学習の段階ながら、すでに2度の表彰台に上っているほか、前回アッセンでは初めてレースをリードするなど急速な成長を見せている。今回は第7戦、第8戦に続く3度目の表彰台獲得が目標だ。チームメイトのモルビデリも前回、MotoGPで自己ベストとなる5位獲得と健闘。ここザクセンリンクでは2017年にMoto2で優勝を果たして相性も良い。昨年は怪我で欠場しており、今回がMotoGPで初めてのレースとなる。日曜日の決勝は現地時間14:00にスタート予定。Monster Energy Yamaha MotoGPバレンティーノ・ロッシ「ここ最近はチームにとって、あまりいい時期ではないようです。前回のアッセンでも、ウォームアップまで非常に順調で速かったにもかかわらず、最終結果はノーポイントとなってしまいました。そのようななかで、間を空けずに次のザクセンリンクに臨めることは良かったと思っています。先週、行ったセッティング変更が今回もうまく機能してくれるかどうかが重要。初日、金曜日から全力でいきます」マーベリック・ビニャーレス「アッセンの優勝のあと、未だに夢を見ているようです。一番、欲しかった時期にやって来た勝利だったので、私たちに自信を与え、これからも引き続き仕事に取り組むための大きなエネルギー源ともなったと思います。私たちは今、非常に高い集中力を維持しています。そしてアッセンでの出来事が偶然ではなく、これまでのハードワークの結果であることを証明したいと思っています。ザクセンリンクはヤマハとの相性もいいし、私もいつも速く走れていたので表彰台の可能性は十分です。早くマシンに跨り、ハードワークをスタートしたい気持ちでいっぱいです」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「ダッチTTに続いてドイツGPへ。わずか数日でまた次の仕事が始まります。マーベリックとバレンティーノはそれぞれ別の理由で、ここザクセンリンクでの好成績獲得に向けていつも以上にモチベーションを上げています。前回の戦いぶりにおいても明白になったように、ウイーク初日のスタートが非常に重要です。私たちは今回も初めからトップを目指し、昨年と同様にダブル表彰台を実現させたいと考えています。ザクセンリンクはコース幅が狭くオーバーテイクが難しいので、フリープラクティスを最大限に活用してグリッド上位を獲得することが必須です」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamフランコ・モルビデリ「どんな展開になるかは想像がつきませんが、ザクセンリンクが大好きなコースであることは間違いありません。Moto2に参戦していたころ、ここではいつもいい走りができていましたから。昨年は怪我をしていて出場することができなかったので、MotoGPでは今回が初めてになります。どんな展開が待っているのか今はまだわかりませんが、少なくとも前回アッセンの最後の10ラップで感じた素晴らしいフィーリングを、そのまま携えて臨むことができます。今はチームとともに非常に順調に、考え得るなかで最高の方法で作業を進めています。コース幅が狭く、流れるようなコーナーが続くこのコースは、私たちのマシンによく合っているので、自信を持ってウイークを迎えることができそうです」ファビオ・クアルタラロ「ザクセンリンクはヤマハとの相性がとても良いコースだと思います。前回のアッセンでは左コーナーで負傷治療中の腕を休めていたのですが、ここザクセンリンクは左コーナーがたくさんあるので期待できそう! 実はあまり好きなコースではありませんが、今の体調を考えれば、大きな味方になってくれるものと信じています。ヤマハYZR-M1にとっても素晴らしいサーキットで、これまでに多くの好成績を残しています」
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