マーベリック・ビニャーレスがポールポジションから決勝スタートロサイル・インターナショナル・サーキットでのウイーク2日目、Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスがQ2セッションで好調ぶりをアピールしてポールポジションを獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは全力を尽くすもQ2に進むことができず、14番手からのスタートが決定した。
Monster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスは、シーズン開幕戦をポールポジションからスタートすることとなった。チームメイトのバレンティーノ・ロッシも強風と寒さのなかで奮闘したが、Q2セッションに進むことができずグリッド14番手となっている。マーベリック・ビニャーレスは前方のクリアスペースを確保してからQ2セッションをスタート。この作戦が功を奏し、最初のトライでいきなりトップに浮上すると後続に0.741秒もの差をつけた。これがただの幸運ではないことを証明するように、その後もタイムを更新し、セッション前半はトップの座を脅かされることはなかった。素早いピットストップのあと、5分半を残してまたもクリアスペースを維持してコースイン。この頃には全体のペースも上がっており多くのライダーがセクションごとのタイムを更新していたが、マーベリック・ビニャーレスもすぐさま反応してさらに0.298秒も短縮する1分53秒546をマークした。このタイムで2番手に0.198秒差をつけてポールポジションが決定し、2019シーズン開幕戦を絶好の位置からスタートすることとなった。一方のバレンティーノ・ロッシは、強風と寒さに見舞われたフリープラクティス第3セッションで前日の第1セッションのタイムを更新することができずQ1に挑戦。15分間のセッションを早々にスタートしたものの大勢に行く手を阻まれてなかなかペースが上がらなかったが、ひとたびクリアスペースを見つけると11番手から7番手へとジャンプアップした。残り6分でピットに戻り、前後タイヤを新品に交換して2度目の走行へ。一時5番手につけたあと6番手へ後退していたが、最終ラップのトライで0.290秒を短縮。1分54秒537で4番手に浮上してグリッド14番手を獲得した。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamは決勝2列目と3列目からスタートファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは予選セッションを順調に走行し、それぞれグリッド2列目と3列目を獲得。PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのピットにはこの日、F1で5度のチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンが訪れており、チームスタッフの動きや技術的な指示や作業を興味深く見つめていた。PETRONAS Yamaha SRTのふたりのライダーは、Q2進出を目指してフリープラクティス第3セッションに臨み、見事それを達成。その後のフリープラクティス第4セッションでは決勝用セッティングに集中的に取り組んだ。予選セッション開始前にはルイス・ハミルトンがふたりをピットに訪ね、PETRONASの3選手がレースについての考えを語り合ったり、ヘルメットを交換するなどつかの間のなごみの時間。予選が始まるとハミルトンはそのままピットに留まり、フランコ・モルビデリとファビオ・クアルタラロのチャレンジを見守った。Q2セッションではMotoGPデビューのファビオ・クアルタラロが7ラップ目に1分53秒946を記録して5番手獲得の大健闘。この結果、ルーキーとしては2008年以来のベストリザルトを手にすることとなった。一方のフランコ・モルビデリは最終ラップで1分54秒236を記録して8番手。 明日は現地時間、午後3時40分からウォームアップ・セッションが行われ、午後8時に決勝がスタート。いよいよPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamの長年の夢が叶う瞬間が訪れる。Monster Energy Yamaha MotoGP マーベリック・ビニャーレス (予選1番手/1分53秒546)「とても驚いています。みんながこんなに速く走るとは思っていませんでした。私たちのマシンも少しずつ良くなってきていますが、これで十分というわけではなくて、まだ課題が残っています。とくに最終コーナー立ち上がりについては改善が必要です。明日までにそれができれば決勝でもいい戦いができるはずなので、恐れることなく全力でプッシュしていきます。チームが素晴らしいマシンを用意してくれたので、今度は私がプッシュしてゆく番です。序盤は5~6台のトップグループになるはずですが、最後がどうなるかは現時点でまったく予想がつきません。今晩、作戦を考えるつもりですが、とにかくベストを尽くすということが最優先だと思っています」バレンティーノ・ロッシ (予選14番手/1分54秒537)「問題があり、難しい状況です。フロントのフィーリングが良くなく、タイヤの劣化も激しいのでペースを上げることができないのです。このままでは決勝も厳しい戦いになってしまうので、何か対策を見つけなければなりません」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「まずマーベリックを祝福したいと思います。今日のようにコース・コンディションが難しいなかでのポールポジション獲得は、本当に素晴らしいことです。昨日からずっと懸命に頑張ってきたことの成果と言えるでしょう。また私たちチームにとっては、ポールポジションの位置だけでなく彼のペースの強さも重要です。明日の決勝でもトップを走ってくれることを期待しています。バレンティーノについては、どこに問題があるのかを探し出さなければなりません。ペースを上げるだけの確かなフィーリングやチャンスを与えてあげられなかったのはなぜなのか、明日のウォームアップ・セッションのなかで見つけていきます。決勝のシグナルが消えるまでに必ず答を出します」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamファビオ・クアルタラロ (予選5番手/1分53秒946)「Q2はとても気持ちよく走ることができ、2回目の走行では確かに限界ぎりぎりまで迫っていました。1分54秒台の壁を破れたことがうれしく、明日の決勝でもバトルに加わっていきたいと思っています。決勝用のセッティングもしっかり仕上がっており、ハイペースで走ることができているので、ここまでの自分たちの仕事に満足です。上位陣はペースがよく非常に速いので、決勝はハイペースの戦いになるでしょう。私も彼らについて行って、しっかり最後まで走り切ることを目標にしています。以前からファンだったF1チャンピオンに会えてとてもハッピーでした。とくにヘルメットを交換したことは最高にうれしい出来事。F1シリーズが大好で、一戦もかかさずみることにしているの...