Movistar Yamaha MotoGPは、MotoGP 第2戦アルゼンチンGPのフリープラクティス初日から果敢な走りを見せた。マーベリック・ビニャーレスは好感触をつかんで総合6番手。バレンティーノ・ロッシもハイペースをキープし、セッション中トップを争うが総合7番手で終えた。昨年に続いて2連覇を狙うマーベリック・ビニャーレスは、初日から上位を目指した走り。第1セッションは得意のコースですぐさまフィーリングをつかみ、1分41秒224でトップから0.921秒差の13番手につけた。
午後からの第2セッションはウエット・コンディションとなったが、終盤で再び乾き始めたところで、トップ10入りを目指してさらにペースアップ。難しい状況のなかで0.714秒も更新し、1分40秒510で6番手に浮上した。一方のバレンティーノ・ロッシはフリープラクティス第1セッションの序盤で、いきなりトップに浮上。気温の下がったコンディションを利用してさらに少しずつペースを上げ、1分40秒825のベストラップを記録して7番手でセッションを終えた。第2セッションでも同様に序盤で暫定トップに立ったが、その後はタイヤ、電子制御システム、マシン・バランスなどのセットアップに集中する。路面が乾き始めた終盤にアタックを試み、1分40秒577に更新した。しかし順位は変わらず7番手。トップとの差は1.182秒だった。ウイーク2日目は22:55-23:40(日本時間)にフリープラクティス第3セッション、2:30-3:00(日本時間)に第4セッション、そして3:10-3:50(日本時間)に予選セッションが行われる。マーベリック・ビニャーレス (フリー走行総合6番手/1分40秒510)「フィーリングはまずまず。午前中のセッションではとても気持ちよく走ることができたのですが、午後は正直なところ、同じようなフィーリングをつかむことができませんでした。そのなかでも最終的に、暫定でもQ2進出圏内に入れたことは良かったと思います。明日、もしも雨が降れば10番手以内に入るのは難しくなるでしょうから。ライバルたちとの差を縮められるように、このあともしっかり集中して作業を続けていきます」バレンティーノ・ロッシ (フリー走行総合7番手/1分40秒577)「天候の変化は予想がつかないので、今日はトップ10入りを目標にしていました。硬めのタイヤを履いたときのペースには満足していて、とても気持ちよく走ることができました。終盤になってソフト・コンパウンドを履くと、思ったようにペースを上げることができなかったのが少し残念です。ソフト・タイヤではフィーリングがあまり良くなかったので、この点はこれから修正していかなければなりません。とくに明日の予選で重要なポイントになるでしょう。また天気も気になるところですが、できればドライ・コンディションになることを期待しています」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「このコースでは最初のプラクティス・セッションで路面コンディションにいつも苦労するのです。第2セッションは初めに雨が降って少し時間を無駄にしてしまいましたが、長くは続かなかったので明日以降に向けて準備を進めることができました。マーベリックは午前中は好調。午後は少し苦戦したようですが、そのなかでも6番手に上げることができました。バレンティーノのほうは1日を通して安定して速く、マシンにも満足しているようでした。順調にウイークをスタートすることができましたが、課題はまだいろいろ残っています。とくにブレーキング、コーナー進入でライバルたちとの差を縮めていかなければならないと考えています。ウイークのなかでコース・コンディションが良くなっていくことを期待していますが、初日にふたりがトップ10に入れたことはとても重要なことになるでしょう」
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