Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、28ラップで行われたオーストリアGP(スピールベルグ・サーキット)でリア・グリップ不足に苦しめられ、それぞれ6位と7位となった。好スタートを切ったマーベリック・ビニャーレスは、グリッド・ポジションの4番手を維持して第1コーナーへ進入する。
3ラップ目にはバレンティーノ・ロッシをとらえて前に出たがすぐに抜き返され、次のラップの第1コーナーで再び仕掛けるも、ここで大きくはらんでしまい7番手まで後退した。このミスに慌てることなく、冷静に走行を続けたマーベリック・ビニャーレスは、残り15ラップでもう一度バレンティーノ・ロッシに追いついて7台の大集団に加わることとなる。第1コーナーでバレンティーノ・ロッシがはらんで遅れる間に6番手へ浮上し、5番手のヨハン・ザルコを追う展開となった。そして後方から懸命にプレッシャーをかけ続けたが最後まで前へ出ることはできず、6番手でチェッカーを受けた。トップとの差は7.447秒だった。一方、グリッド7番手からバレンティーノ・ロッシはスタートする。5番手で第1コーナーに進入し、さらにマーベリック・ビニャーレスをパスして4位に上がった。その後の数ラップはトップ3を追いかけながら、後ろからくるマーベリック・ビニャーレスの追撃に耐える時間帯となる。8ラップ目になってM・マルケスに追いついて仕掛けていったが、背後に続いていたヨハン・ザルコとラインが交錯する間にD・ペドロサにも抜かれて6番手へ後退する。さらに残り15ラップでは第1コーナーで大きくはらんでしまい、マーベリック・ビニャーレスに先行を許して7番手となった。そのあとはマーベリック・ビニャーレスについて行こうと懸命にプッシュを続けたが、コンスタントにハイペースをキープすることが難しくなったため、終盤は7番手キープに切り替えてそのままゴールした。トップとの差は8.995秒となっている。この結果、マーベリック・ビニャーレスはランキング3位に後退し、トップとの差は24ポイント。バレンティーノ・ロッシがこれを9ポイント差で追いかけている。チーム・ランキングではMovistar Yamaha MotoGPが、トップから22ポイント差で2位をキープした。またコンストラクターズ・ランキングでは、ヤマハとホンダがともに211ポイントでトップタイとなる。優勝回数もともに4回で並んでいるが、2位獲得回数ではヤマハがひとつリードしている。Monster Yamaha Tech3のヨハン・ザルコが目覚ましい活躍をみせ、ヤマハ勢トップの総合5位を獲得し、サテライト勢ではトップに立った。ザルコは予選6番手、グリッド2列目からスタートする。すぐさまトップグループに加わり、6ラップ目にはラップレコードを更新する勢いを見せ、終盤ではマーベリック・ビニャーレスの追撃を抑えきって今季6度目となる5位を獲得した。一方、今日、24回目の誕生日を迎えたジョナス・フォルガーは、6位入賞を目指して決勝に臨んでいたが、3ラップ目にテクニカル・トラブルが発生してリタイアする。グリッド13番手からロケット・スタートを決めて順調にペースを上げていたが残念な結果に終わる。チームは来週日曜日、8月20日にミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリでプライベート・テストを行う予定である。その2週間後にはイギリスはシルバーストンで第12戦に臨む。マーベリック・ビニャーレス (6位)「レース中リアタイヤのグリップ不足に悩まされ、バレンティーノとの競り合いのなかで大きくはらんでしまいました。何とか気持ちを落ち着けて、タイヤを最後まで持たせることだけを考えるようにしましたが、難しかったです。他メーカーのライバルたちだけではなく、ザルコにもついて行くことができませんでした。タイトル争いを続けるためには、ハードワークが必要になると思います。次のシルバーストンは大好きなコースのひとつで、毎年楽しみにしています。コースレイアウトもとても気に入っているので、トップを狙っていきます」バレンティーノ・ロッシ (7位)「10ラップ目か12ラップ目くらいから問題が出始めました。リアタイヤに負担をかけ過ぎたせいでグリップが大幅に低下してしまい、マシンのパフォーマンスもスピードも上がらなくなってしまいました。そこからはマシン・コントロールが難しくなり、私自身もブレーキングでミスをしてしまいました。レース後半はこのようにグリップ不足に苦しむことになり、ハイペースをキープすることができなくなりました。ここまで懸命に仕事に取り組んできただけに残念ですが、これはどうやら、ヘレスやバルセロナで経験したことと同じ問題です。リアタイヤを使い過ぎるとスピードが上がらなくなり、レース後半がもっと苦しくなってしまうのです。機械的にも、電子制御についても、より一層、努力が必要であることは間違いありません」マッシモ・メレガリ (チームディレクター)「難しいレースになることは予期していました。とくにタイヤに厳しい展開でした。午前中のフリープラクティスを終えた時点で、リアにハード・コンパウンドを選択しましたが、これが期待通りに働いてくれなかったのです。序盤は順調で、マーベリックもバレンティーノもトップ争いに絡んでいくことができました。しかし10ラップ目くらいからリアタイヤのグリップが低下し、このことが最終的に、ポイントにも響くことになってしまいました。このように難しい状況のなかでも、ライダーたちは本当によく頑張って、それぞれ6位、7位と、出来得るなかでの最高の順位を獲得してくれました。われわれチームとしては、より一層ハードワークに取り組み、次のシルバーストンまでに問題解決を目指します。来週末にはミサノでプライベート・テストを予定しています」ヨハン・ザルコ (5位)「最高にうれしい日曜日になりました。5位という結果に満足しています。午前中のウォームアップ・セッションがあまりうまくいかなかったので、決勝についても少し心配があったのですが、午後になって気温が上がったことが良かったようです。今までで最高に暖かくなったので、ソフト・コンパウンドがベスト・チョイスになりました。フィーリングがとても良く好調に走れていましたが、そのなかでも、グランプリには何が起きるかわからないという考えも最後まで残っていました。いずれにしても、好スタートを切って1ラップ目から攻めていくことができました。そして5ラップ目くらいからはどん...
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