MotoGP オーストリアGPウイーク2日目、スピールベルグ・サーキットは依然として灰色の雲に覆われたもののコースはドライ。そのなかでMovistar Yamaha MotoGPのふたりは好調ぶりを見せた。午後から行われた予選では、ハード・プッシュでタイムを短縮し、マーベリック・ビニャーレスが4番手、バレンティーノ・ロッシが7番手を獲得した。
Movistar Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレスとバレンティーノ・ロッシは、午前中に行われたフリープラクティス第3セッションでQ2進出を決定。午後になると天気が好転。ドライ・コンディションのもとでQ2が行われ、マーベリック・ビニャーレスは他のライダーのほとんどが出て行くのを待って、最後から3番目にスタートした。最初のアタックでは小さなミスがあったにもかかわらず1分25秒067を記録して2番手につけ、次のラップでトップに浮上。全体のペースが上がってくるなかで一旦4番手へ後退したが、4ラップ目ではひとつ取り戻し、そのあと6分以上を残してピットイン。タイヤ交換を終えてコースに復帰したマーベリック・ビニャーレスは、この時点で4番手。身体を伏せてペースを上げると、1分23秒754を記録して3番手へ浮上した。しかしこのあとはタイム更新することができず、ひとりに先行を許して4番手でセッションを終了。トップとの差は0.519秒。一方のバレンティーノ・ロッシも後方からスタートしたあと素早くペースアップ。1分24秒558で一気にトップに立ったが、その後、ライバルたちもペースを上げてきた。これに対応して2ラップ目、3ラップ目とタイムを更新するも、順位では4番手に後退。このあと約7分を残してピットへと戻った。1分強で素早く作業を終え、再びコースに飛び出していったバレンティーノ・ロッシは、この時点で7番手。まず1分23秒982を記録して5番手に浮上し、最後の1ラップでもう一度アタックを行ったがベストラップを更新することはできなかった。そしてチェッカーフラッグが振られたあとにライバルが上回り、バレンティーノ・ロッシは7番手。トップとの差は0.747秒だった。マーベリック・ビニャーレス (予選4番手/1分23秒754)「今までは予選セッションで苦しむことが多かったので、今日は悪くない結果だと思っています。2列目ならば、前へ出て行くチャンスは十分にあります。でも明日までにやらなければならないことが、たくさん残っている状態です。第1セクションと第2セクションで遅れ気味なので、ここで加速性能をもっと上げていくことが重要。明日の決勝では新しいフェアリングを使用する予定です。そのほかにもチームが準備してくれるいくつかのものを、午前中のウォームアップ・セッションで試すことになっているので、楽しみにしています」バレンティーノ・ロッシ (予選7番手/1分23秒982)「マシンの状態が格段に良くなってきて、今日はいい走りができました。とくに決勝用タイヤを使用した時のペースが上がってきているのですが、ソフト・コンパウンドに履き替えても決して悪くありません。ポテンシャルが上がっているのでフロントロウか、少なくともトップ5を狙っていけると思っていましたが、2本目のタイヤが十分にグリップしてくれませんでした。残念ですが、このようなことは、ときどきあることなのです。結局、3列目になってしまったので難しい展開になると思いますが、ペース自体は悪くないのであきらめずに挑んでいきます」マッシモ・メレガリ (チームディレクター)「プラクティス・セッションのなかでセッティングが大幅に改善され、ふたりともとても気持ちよく乗れるようになっていました。しかし午後からのQ2では、これが結果につながらず、残念ながらフロントロウを逃してしまいました。マーベリックはとてもよくがんばって、セッションの最後で4番手に。バレンティーノのほうも終始、上位争いに絡んでいましたが、2回目の走行でリアタイヤがうまく働かず、思うようにラップタイムを短縮することができませんでした。それでもフリープラクティスの結果を見れば、決勝用セッティングでは絶好調。ここからさらに上げていくために、今晩も作業を続けることになります。そして明日のウォームアップ・セッションでいろいろ試しながら、タイヤ・チョイスもそのときに行う予定です」関連:【MotoGP】 第11戦 オーストリアGP 予選:マルク・マルケスがポール
全文を読む