2週間前のル・マンでヤマハのGP500勝目を達成したMovistar Yamaha MotoGP。今週末は、イタリアはムジェロ・サーキットで第6戦に臨む。イタリアのジェルノ・ディ・レズモに本拠地を置くMovistar Yamaha MotoGPは今週末、ムジェロ・サーキットで今季初めてのホーム・グランプリを迎える。前回のフランスGPでは速さをアピールして優勝を果たしたマーベリック・ビニャーレスは、このあと2週連続で行われる第6戦ムジェロと第7戦カタルニアでもランキング・トップをキープする意気込み。
マーベリック・ビニャーレスは、過去には2012年にMoto3で優勝。2011年には125ccクラスで、2013年にはMoto3でそれぞれ3位を獲得し、3年連続で表彰台に上っている。バレンティーノ・ロッシにとっても、今回はホームレースとなる非常に重要な一戦。地元の献身的なファンに、素晴らしいショーを楽しんでもらおうと、いつも以上にモチベーションが上がっている。モトクロスのトレーニング中の事故で胸部と腹部を負傷したバレンティーノ・ロッシは、5月26日にリミニにある病院を退院。木曜日にはサーキットでメディカル・チェックを受けて正式に状況が明らかにされる。 ロッシは2002年から2008年まで最高峰クラスで7連勝を成し遂げ、そのほかにも2009年、2014年、2015年で3位を獲得。250ccクラスでは1999年に優勝、1998年に2位。125ccクラスでは1997年に優勝を果たしている。チームのホームレースに際し、ふたりはスペシャル・カラーのYZR-M1に乗る。ヘレス大会と同様にカウル下部にオレンジ色のENEOSのロゴが施され、2012年から続いてきたJXTG Nippon Oil & Energy(ENEOSのブランドオーナー)とのパートナーシップを強調する。 ムジェロは1976年に初めてグランプリを開催し、1991年からはグランプリ・カレンダーに定着。トスカーナ地方の美しい景色に囲まれたこのコースは全長5.2km。アップダウンに富み、6つの左コーナーと9つの右コーナー、1,141mのロングストレートから成る。ライダーにもエンジニアにも愛され、また数万もの熱狂的ファンに素晴らしいレースビューを提供する。Movistar Yamaha MotoGPマーベリック・ビニャーレス「ル・マン後に話したチームのハイレベルな仕事への感謝と、嬉しい気持ちは今も変わっていません。ムジェロは路面のグリップがとても良くて、僕らのマシンはこういう場所で力を出すことができるので、その優位性を最大限に生かしていきたいと思っています。チャンピオンシップは激しさを極めていて、ここからの数戦がとくに重要になって来るので、まずはここムジェロで優勝しなければなりません。100%プッシュし、いつものようにベストを尽くし、戦いを挑み続けていきます」バレンティーノ・ロッシ「モトクロス・バイクでトレーニングをしていて、運悪く転倒してしまいました。お腹と胸に痛みがあって、今もかなりひどい状態なんです。でも幸い日に日に回復してきているので、気持ちも徐々に上向いてきたところです。イタリアGPを力強くスタートするために、できるだけ早く怪我を治したいです。簡単なことではないだろうけど、あと何日かあるので、最後までしっかり治療を続けていきます。そして木曜日にはメディカル・チェックを受けて、そこで出場許可を得る予定です。決勝でレースするために、ベストを尽くすだけです」マッシモ・メレガリ (チーム・ディレクター)「前回のル・マンでは、チームの全員が本当に良い仕事をしてくれました。そして今回は、チームのホーム・グランプリとなるムジェロを迎えます。ここではこれまでに何度も好成績をあげており、今年もまたハイ・パフォーマンスを披露するべく準備を整えているところです。マーベリックはル・マンの優勝のあと好調をキープしています。バレンティーノのほうは先週、モトクロスで転倒するアクシデントがありましたが、順調に回復しています。ホームGP出場を強く希望しており、怪我の状態も日に日に良くなっています」
全文を読む