MotoGPクラスにプライベーターとして参戦するテック3は、2019年からKTMのサテライトチームとして参戦することを発表した。テック3は、2001年以来MotoGPクラスでヤマハのバイクを走らせてきたが、今年2月に今シーズン限りでヤマハとのパートナーシップを解消することを発表していた。
KTMは5日(月)、テック3が2019年にRC16を走らせ、同企業にとって初のMotoGPでのサテライトチームになることを発表した。KTMのモータースポーツ・ディレクターのピット・バイラーは、「2019年から最高峰クラスにおいて、テック3と強力な結合をすることに大変嬉しく思います」とコメント。「チームは豊富な経験があり、グレートなリザルトを獲得してきました。彼らのプロフェショナルな体制は、我々をさらに強力にしてくれます」とコメント。KTMは、2003年から軽量級に参戦。2012年に始まったMoto3クラスで51勝を挙げ、4度のコンストラクター部門を制し、今年は9チームに15台を供給すれば、昨年復帰1年目に終盤3連勝を達成した中量級では、3チームに5台を供給。最高峰クラス1年目は、トップ10に7回進出。更なる躍進を目指し、テック3とのコラボを結成し、最高峰クラス3年目に4台を準備することになった。KTMとの契約が発表される前、テック3のチームマネージャーを務めるエルベ・ポンチャラルは、ヤマハとの提携を解消した理由は、ヨハン・ザルコに最新仕様のバイクを与えなかったことが原因だったと述べており、ワークスチームとまったく同じ仕様のバイクを取得する3年契約に合意したことを明らかにしていた。「ヨハン・ザルコが昨年表彰台を獲得したことから、ホンダのカル・クラッチローやドゥカティのダニロ・ペトルッチのように、ファクトリーマシンが供給されることを期待していました」とエルベ・ポンチャラルはコメント。「全クラスに参戦する某メーカーからファクトリーマシンの供給に関する提示があります。契約期間は3年間です」ピット・バイラーは「4台のRC16がグリッド上に並ぶということは、我々のバイクの開発、そして、レッドブル・ルーキーズ・カップから最高峰クラスまでのKTM構造を拡大することにおいて、大きな前進を意味します」「素晴らしい協力関係のスタートが楽しみです。KTMの将来を信頼してくれたエルベ・ポンチャラルに感謝します」KTMは、3月12日にオーストリアのザルツブルク空港に併設するレッドブルのコレクション展示場ハンガー7で発表会を開催する。関連:【MotoGP】 ヤマハとテック3、2018年限りでパートナーシップを終了 - 2018年2月22日