マレーシアGP予選はリンス7番手、ミル13番手土曜朝のFP3セッションはドライで気温が上昇して、コンディションの改善により各ライダーがポジションアップのチャンスを与えられる。ジョアン・ミルはセッション残り10分には2番手までポジションを上げるも、その後、小雨が降り出し、トリッキーなコンディションに翻弄されタイムを伸ばすことができず、アレックス・リンス9番手、ジョアン・ミル11番手でセッションを終える。
午後のFP4は霧雨が降り始めた直後にセッションがスタート。路面は微妙なコンディションながらチームスズキエクスターライダーのふたりは共に予選に向けてのセットアップを入念にこなし、ミル7番手、リンス11番手でセッションを締めくくった。午後のQ1ではセッション開始と同時にルーキーのミルが激しいタイムアタックを見せ、トップタイムを競う。しかしラストラップのアタックでペトルッチ(ドゥカティ)とクラッチロー(ホンダ)が揃ってタイムアップ。最後の挽回にはセッション残り時間が足りず、ミルは僅差でQ2行きのチャンスを逃し、決勝は13番手からのスタートとなる。最終グリッドを決める15分間のQ2セッションでは、12人のライダーが先頭を譲り合いながら集団を作って走行。セッション終盤に次々とライダー達が激しいタイムアップを繰り返し、リンスは最終ラップに7番手タイムを記録。20周で行われる明日の決勝を3列目グリッドからスタートする。ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「アレックスの予選7番手はまずまずのポジションだと思います。レースペースがかなり良いので、スタートが決まればトップグループで戦えるでしょう。ジョアンはQ1で素晴らしい走りをしたのですが、ほんのちょっとの差でQ2行きを逃してしまうことになり本当に残念な思いです。13番手からの追い上げは決して楽ではないと思いますが、彼もレースペース自体はかなり良いので、決勝ではふたりのライダーの活躍に期待したいと思います。」アレックス・リンス「この数戦予選で一発タイムを出すことができなくてずっと苦戦気味だったけど、今日の予選では単独で走行してまずまずのタイムを刻むことができたし、レースペースにはかなり自信がある。あとは明日朝のウォームアップでタイヤを決めて、決勝で全てを出し切るのみさ。去年はこのサーキットで強いレースができたから、今年もまた同じようなパフォーマンスを見せることができるように頑張らなくちゃね。決勝が雨になっても晴れになっても準備はできているよ。」ジョアン・ミル「Q1からQ2に行くためにはとにかく一発タイムを出すしかなく、今日、自分にはそれができなかったわけだから何も言い訳はないよ。2度目のピットアウトでソフトタイヤを履いてタイムアタックをしたんだけど、若干フィーリングが変わってしまって思うようにタイムを上げることができなかったんだ。レースペースはかなり良いから予選位置が良かったら絶対にトップグループでバトルができたと思うだけにちょっと悔しいけど、決勝ではとにかくベストを尽くすよ。」