MotoGP オーストラリアGP土曜朝のFP3セッションは、強い風と寒さ、そして何度も変化する路面温度により難しいコンディションとなったが、アンドレア・イアンノーネ、アレックス・リンスは快調な走りで共にトップ10入りし、揃ってQ2行きを決める。予選を後に控えたFP4では、主に決勝を見据えたロングランにセッションの大半の時間を費やすも、イアンノーネはこの走行でもトップタイムをマークして好調ぶりをアピール。
予選最後のステージとなるQ2は、セッション開始と同時に小雨が降り出し、コンディションが危惧されたが、チームスズキエクスターライダーのふたりは積極的にタイムアタックを続け、アンドレア・イアンノーネが4番手、アレックス・リンスもイアンノーネに続く5番手と、決勝に向けてより優位なポジションを獲得。マシンの仕上がり、決勝ペースにも自信を持つふたりは、明日の決勝で共にトップ争いを目指す。ダビデ・ブリビオ チームマネージャー「総してポジティブな1日だったと言えるでしょう。フリー走行でアンドレアがかなり良いペースで安定した走りを見せてくれていたので、予選はもう少し良い結果を期待していたというのが正直なところではありますが、セカンドローからのスタートなので、決勝ではこれが大きなアドバンテージとなるでしょう。アレックスも徐々にタイムアップし、最終的にふたりのライダーが揃ってセカンドローを獲得できたので、明日の決勝では揃ってトップグループで戦ってくれると信じています。マシンもライダーもかなり良い状態なので、ぜひともさらに良い結果に繋げたいですね。」アンドレア・イアンノーネ「予選開始直前に雨が降り出して路面のコンディションが変わり、全開でタイムアタックできなかったのが悔やまれるね。路面が完全に濡れているわけでも完全にドライでもなくて、いくつかのブレーキングポイントがかなり滑りやすかったから、慎重にプッシュしなくてはいけなかった。この週末、マシンのフィーリングもかなり良いし、いくつかのセッションではトップタイムもマークしていたから、ポールポジションを狙っていただけに、ちょっと残念だね。周りも皆かなりペースが良いし、決勝はトップグループが大きな集団になると思うけど、なんとか最後までトップ争いに加わっていたいね。」アレックス・リンス「予選の目標はセカンドロー以内だったから、まずは目標達成ってとこかな。予選のタイムアタック中はコース上のところどころで雨が降っていて、予測不可能なところがあったから、あまりリスクは背負えなかった。でもベストは尽くしたし、単独で5番手タイムが出せたから、今日のところはまずまず満足しているよ。GSX−RRは本当にこのサーキットと相性が良いから、決勝では良いパフォーマンスを見せたいね。速いライダーがたくさんいるからトップグループもかなりの数のライダーになるだろうけど、ともかくベストを尽くすのみさ。」
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