MotoGP 第4戦 スペインGPの決勝レースが3日、ヘレス・サーキットで行われた。レースは、ランク4位のホルヘ・ロレンソが独走で昨年10月の第15戦日本GP以来7戦ぶりの優勝、2013年10月の第17戦日本GP以来となるポール・トゥ・フィニッシュを決めて、キャリア通算55勝目に到達。レジェンドライダー、ミック・ドゥーハンを抜いて、歴代5位に浮上した。
気温26度、路面温度30度のドライコンディションの中、ポールポジションのホルヘ・ロレンソは、ホールショットを決めてレースの主導権を握ると、2ラップ目にサーキットベストラップを更新。プラクティスを再現するような安定したラップを刻んで独走優勝。2番グリッドのマルク・マルケスは、スタートからポジションを維持。骨折している左手小指だけでなく、右腕に大きな負担がかかった中で、5.576秒差の2位。今季2度目の表彰台を獲得すれば、5番グリッドのバレンティーノ・ロッシは、11.586秒差の3位。史上初となる200度目の表彰台を獲得した。7番グリッドのカル・クラッチローは、単独走行で4位。2戦連続3度目のサテライト勢最高位に進出すると、ウォームアップ走行で今季初の1番時計を記録した4番グリッドのポル・エスパルガロは、今季の最高位となる5位に進出。3番グリッドのアンドレア・イアンノーネは、スタート直前にマッピングを変更したことが原因で1ラップ目を11番手で通過。5人を抜いて6位でゴールすれば、6番グリッドのアレイシ・エスパルガロ、10番グリッドのブラドリー・スミスが続いた。8番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾは、2ラップ目にコースアウトを喫して、最後尾の25番手まで後退したが、9位まで挽回。5人による10位争いは、9番グリッドのヨニー・エルナンデェスが競り勝ち、14番グリッドのマーベリック・ビニャーレス、11番グリッドのダニロ・ペトルッチ、12番グリッドのスコット・レディングが続き、13番グリッドのエクトル・バルベラは、今季3度目のオープンオプションの最高位となる14位に進出。16番グリッドの青山博一は、15番手走行中の15ラップ目に転倒。2戦連続のリタイヤを喫した。チャンピオンシップは、ポイントリーダーのハバレンティーノ・ロッシがランク2位のドビツィオーゾに15ポイント差のアドバンテージを広げ、ホルヘ・ロレンソが20ポイント差のランク3位、マルク・マルケスが26ポイント差のランク4位に浮上。アンドレア・イアンノーネが32ポイント差のランク5位に後退した。最高峰クラスは、当地に延滞して、4日にオフィシャルテストを実施。次戦フランスGPは、ルマンで15日に開幕、17日に決勝レースが行われる。