2013年のMotoGP開幕戦カタールGPがロサイル・インターナショナル・サーキットで開催され、ヤマハのホルヘ・ロレンソが2年連続の開幕戦優勝を果たした。タイトル連覇を狙うホルヘ・ロレンソは、ポールポジションからスタートして1度もポジションを譲ることなく独走。2年連続で開幕戦優勝を成し遂げた。また、今年ヤマハに復帰し、7番グリッドからスタートしたバレンティーノ・ロッシが終盤に逆転して2位を獲得。3冠を目指すヤマハが1-2フィニッシュを成し遂げた。
3番手には6番グリッドのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がデビュー戦で表彰台を獲得。ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ)、カル・クラッチロー(モンスタ・ヤマハ・テック3)が続き、アレックス・エスパルガロ(パワー・エレクトロニクス・アスパル)がCRT勢の最高位11位。17番グリッドからスタートした青山博一(アビンティア・レーシング)は、ポイント圏内の15位で終えた。ホルヘ・ロレンソ (優勝)「スタート前の30分は少しナーバスになってしまっていたので、グリッドについてからはしっかり集中し、気持ちをリラックスさせようと考えていた。アドバンテージを広げるのが難しいことはわかっていたけれど、とにかく頑張ってみるしかなかったんだ。スタートが成功して、そのあとは全力以上でプッシュ。序盤はペドロサが懸命について来て、なかなか逃げられなかったが、6周目あたりからは少しずつ差が開き始めたので、自信を持って自分のペースを維持できるようになった。バレンティーノの2位も本当にうれしい。ここまで2年以上も苦しい戦いをしてきた彼が、ついに復活したんだ。これはヤマハにとっても、とてもハッピーな出来事」バレンティーノ・ロッシ (2位)「僕にとってはハッピー以上! ヤマハ復帰は夢だったから本当にうれしいよ! そしてその最初のレースで表彰台。これは去年の11月から目標していたことで、そのためにここまでずっと努力を重ねてきたんだ。ロサイルに入ってからは厳しい状況が続いた。とくに昨日の公式予選は最悪だった。でも僕もマシンもいいペースを持っていることはわかっていたので、レース序盤で挽回しようと懸命に頑張ったよ。そのあとミスをして遅れてしまい、もう一度はじめからやり直さなければならなくなってしまったんだけれど、後半はまたペースを取り戻し、少しずつ順位を上げていくことができた。終盤にはマルク(マルケス)と好バトルを展開してついに2位獲得。僕もチームも友人たちも最高にハッピー。そして苦しかった2年間、ずっと支え続けてくれたファンのためにもうれしいプレゼントになったと思う。またシーズン開幕戦を1−2フィニッシュで飾ることができたヤマハにとっても悪くないね!」マルク・マルケス (3位)「正直に言うと、MotoGPクラスの初レースだったから、グリッド上ですごくナーバスになってしまった。これほど神経質になるとは思わなかった。Moto2クラス時代のように、落ち着いて、集中することに苦労したけど、なんとか乗り越えた。スタートは重要だった。トラックの汚れている場所からのスタートで、上手く行かなかったけど、序盤のコーナーでアタックできて、数人を抜くことが出来た。これがレースのカギだった。ダニの後ろで走っているとき、沢山のことを学んだ。バレンティーノの後ろを走っているときにも学習した。彼とのバトルはナイスだったけど、同時に非常に厳しかった。終盤で抜くには、非常にタフなライバルだった。今回は彼が勝ったけど、彼から学ぶことを期待していたし、僕たちよりも速かった」