マルケス3戦連続今季7回目のポールポジションを獲得。今季初の3連勝に大きく前進2日連続で好天に恵まれたMotoGP 第11戦オーストリアGPの予選は、フリー走行で快調にラップを刻んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、3戦連続今季7回目のポールポジション(PP)を獲得した。このPP獲得でマルケスは、更新中の最多PP記録を「87」とし、最高峰クラスでも、Hondaで5年連続タイトルを獲得したミック・ドゥーハンとマルケスが持つ「58」を更新、最多記録となる「59」を樹立した。
快調なラップを刻むマルケスは、午前中のFP3では、1分23秒台で連続ラップを刻むと、気温と路面温度が上がったFP4でも1分24秒台でラップを刻み、ドイツGP、チェコGPに続く3連勝に向けて大きく前進した。予選では、これまでのサーキットベストタイムを更新する1分23秒027をマーク。2番手のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)以下は大接戦となりましたが、マルケスは2番手に0.434秒の大差をつける快走だった。中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)がベストグリッドの6番手を獲得した。初日4番手と好調なスタートを切った中上は、FP3で総合8番手につけてダイレクトでQ2進出を果たした。そして迎えた予選Q2では2度のアタックを敢行、2回目のアタックで1分23秒669をマーク。初めて2列目グリッドを獲得した。決勝では、第6戦イタリアGPの5位をしのぐベストリザルトに挑む。初日9番手だったカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、FP3で思うようにタイムを更新できず11番手へとダウン。Q1から予選に挑むことになった。Q1では本来の走りを発揮してトップタイムでQ2進出を果たし、Q2でも1分23秒754とタイムを更新し、9番グリッドを獲得した。PPを獲得したマルケスからクラッチローまでは0.727秒差だが、2位のクアルタラロからクラッチローまでは、0.293秒差という大接戦。決勝では追い上げのレースと今季3回目の表彰台が期待される。ケガで欠場中のホルヘ・ロレンソの代役として3戦目を迎えるステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)は、思うような走りができず21番グリッドから決勝に挑む。初日16番手だったブラドルは、FP3で前日のタイムを更新できず20番手へとポジションを落とし、Q1でも11番手と厳しい走りとなった。3年ぶりのレッドブル・リンクに苦戦したブラドルですが、決勝では追い上げのレースに挑む。マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)「ベストを出したラップはとてもいい走りでしたが、1分22秒台を出したかったです。最終セクターでミスをしてしまい、10コーナーで大きく膨らんでしまいました。それ以外はすばらしい仕事ができました。FP4はすばらしいリズムがありました。これは決勝に向けてとても重要なことです。今日はすべてがうまくいき、チームのみんなととてもいい仕事ができました。すばらしい日になりました。あとは明日に向けてベストなタイヤを選ぶだけです。決勝は最後までがんばります。どのような結果になるか楽しみです」中上貴晶(MotoGP 6番手)「昨日に続き、今日も快調にラップを刻み、初めて2列目グリッドを獲得することができました。難しいレイアウトのサーキットでいい走りができました。ワークス勢を相手に非常に価値ある2列目を獲得ができたと思います。マシンのフィーリングも着実によくなっています。昨日に引き続き、セクター4は速い走りができていますが、セクター2で少し遅れているので、今晩、カル(クラッチロー)とマルク(マルケス)のデータを検証してそれを決勝に活かしたいです。明日はベストを尽くして最後まで歯を食いしばって自分のポテンシャルを最大限出し切りたいです。それで結果がついてくればとてもハッピーですが、とにかくいい走りを見せたいという気持ちでいっぱいです。今日はリアのスイングアームを調整し、ホイールベースを短くしたことで、ソフトタイヤにはいい方向に向かいました。できれば、あと、0.2から0.3秒はペースを上げたいです。タイヤはフロントにハード、リアにソフトでいきます。目標はトップ5、6以上。ベストリザルトを目標に全力を尽くします」カル・クラッチロー(MotoGP 9番手)「レースウイークを通してあまりいい感触がありませんでした。今日は僕のキャリアで一番たいへんな日だったかもしれません。いろいろ調整をして、マシンを乗り換えましたが、いいフィーリングがつかめませんでした。トップ10に入れるようにがんばりましたが、思っていたようなタイムは出せませんでした。もっと速く走りたかったです。レースペースは悪くないと思います。今週末のセットアップでは、中盤以降、いいフィーリングがつかめると思います。昨日今日とブレーキングに少し問題がありましたが、明日は状況に合わせてがんばります」ステファン・ブラドル(MotoGP 21番手)「厳しい日になりました。いろいろトライすることができましたが、予選では運もなくて、前進することができませんでした。HRCとともに、一生懸命取り組んでいます。HRCのために今後に向けていろいろトライしています。FP4は少しプランを変えましたが、その結果、スピードが落ちてしまいました。明日はこれ以上悪くなることはありません。前進するだけです」
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