【MotoGP】 ホンダ:第7戦 カタルニアGP 初日レポート MotoGP 第7戦 カタルニアGPのフリー走行は、終日、青空の広がる絶好のコンディションとなり、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が6番手、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が9番手、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)はセッション終盤に転倒を喫し12番手だった。Repsol Honda TeamとメインスポンサーのRepsolにとってホームグランプリとなる今大会は、バルセロナが地元となるマルケスとペドロサにとっても、スペインで行われる4大会の中でもっとも重要な戦いで、家族、友人、そしてファンの熱い声援の中で初日を迎えた。
その期待に応え、総合首位で4年ぶりの大会制覇を狙うマルク・マルケスは、セッション開始から快調にラップを刻んだ。FP1では、セッション終盤までトップにつけていたが、多くの選手がニュータイヤでアタックしたために4番手へとポジションを落とした。しかし、連続ラップでは上位3選手と遜色のないものだった。午後のセッションでもマルケスはタイヤテストに集中して上位につけたが、セッション終盤に転倒を喫したことで12番手までポジションを落とした。しかし、トップタイムを争える内容で初日を終え、土曜日のフリー走行と予選での巻き返しに闘志を燃やした。チームメートのダニ・ペドロサもタイヤテストを中心にセットアップを進めた。午前中はトップから1秒差に12台という接戦の中で12番手。気温も路面温度も上がった午後のセッションでは、午前中より約0.8秒タイムを短縮してセッション8番手へと浮上。総合9番手で初日を終えた。そして、ホンダ勢トップの6番手で初日を終えたカル・クラッチローは、FP1は7番手、FP2で5番手へとポジションを上げ、着実にセットアップを進めた。以下、ルーキー勢は、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は2回目のセッションで転倒を喫し、トップから1.520秒差の19番手、フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は1回目と2回目のセッションでそれぞれ転倒して19番手、トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は24番手だったが、2日目のフリー走行と予選でポジションアップに挑む。カル・クラッチロー(MotoGP 6番手)「午後のセッションには満足しています。午後はハードフロントタイヤを試していい仕事ができました。ミディアムは本数に限りがあるので1本セーブしました。午後は気温が上がりましたが、路面コンディションは全体的に少しよくなっているようです。チームもHondaもFP2でいい仕事をしてくれました。午前中の問題をいくつか解決してくれました。あとは、明日のセッションでほかの部分を改善できることを楽しみにしています」ダニ・ペドロサ(MotoGP 9番手)「今日は十分ポジティブだったと思います。スロースタートから始めて、一日を通して、リズムがよくなりました。走行時間を有効活用して、多くのタイヤを試すことができました。どの部分に取り組めばいいのかというこが分かり、いい一日でした。レースを視野に入れると今日は重要な一歩になりました。1周のスピードもよくしたいと思いますが、アベレージを上げられてよかったです」マルク・マルケス(MotoGP 12番手)「今日の順位はかなり後ろですが、実際は全く悪くありません。ユーズドタイヤでとてもいい仕事ができたし、いいリズムをつかめました。電子制御のセットアップで細かい部分を調整しなければなりませんが、どこに取り組めばいいのかはわかっています。それを解決できれば、明日はかなり前進できるはずです。新しいアスファルトは、すべて緻密なものが要求され、違いを出すことが難しくなります。新品タイヤとユーズドタイヤでも大きな違いがあるので、その点をうまくコントロールしなければなりません」中上貴晶(MotoGP 19番手)「フランスGPのあとにここでテストをしていますが、午後のセッションは、テストの状況に近いもので、リアタイヤにテストでは使わなかったハードを試しました。テストではソフトで走ってとてもよかったのですが、ハードはいい面とそうでないところがハッキリでてきました。最終的にソフトで走ってみましたが、引き続き明日も比較テストを続けます。まだマシンのセットアップも詰め切れていないので、FP3とFP4をしっかり走ってタイヤを決めなければなりません。あと1秒はタイムを短縮したいです。今日はセクター4でタイムロスしていたので、明日はこの部分を改善し、攻略したいです」フランコ・モルビデリ(MotoGP 22番手)「残念ながら、FP1とFP2で転倒してしまいました。身体全体に痛みがあるので、これから病院に行って検査を受けてきます。我々のチームは、ここで行われたテストに参加していないので、新しいコースと新しい路面を確認することに集中しなければなりませんでした。それにしても2度の転倒で予定が狂いました」トーマス・ルティ(MotoGP 24番手)「ここで行われたテストに参加していないので、FP1はコースを確認しながら走りました。午後は徐々にペースを上げていきましたが、安全性を高め、元のレイアウトに戻った終盤の二つのコーナーは、やはり最高のフィーリングでした。今日はレースペースに集中しました。明日はさらにセットアップを進めたいです」
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