1週間前のポルトガルGPで苦戦したMonster Energy Yamaha MotoGPのフランコ・モルビデリが、第2戦アルゼンチンGPの初日に好調をつかみ、P1とP2の総合で9番手を獲得してQ2進出を決定。チームメイトのファビオ・クアルタラロは総合14番手に留まり、Q1に進むこととなった。モルビデリはP1のセッションを通じて素晴らしいペースを披露。何度もファステストタイムを更新しながら45分間のほとんどの時間で3番手をキープした。
全16ラップを走り、その15ラップ目で1分39秒696を記録。最終的にはトップから0.489秒差の8番手となったが、パフォーマンス向上を実感して自信を深めている。午後になると曇り空となったが、ドライ・コンディションを維持してP2が行われた。モルビデリは引き続き好調ぶりを見せ、全23ラップ中21ラップ目でP1のタイムを0.6秒上回る1分39秒080を記録。これによりトップから0.562秒差のセッション9番手、両セッションの総合でも9番手を獲得してQ2進出を決めた。一方のクアルタラロはP2の1時間を最大限に活用してマシン・セッティングに集中。全27ラップのなかで25ラップ目には1分39秒264のベストタイムを記録し、P1のタイムを1秒近く更新した。しかしトップ10には届かず、トップから0.746秒差の14番手に留まったためQ1に進むこととなっている。Monster Energy Yamaha MotoGPフランコ・モルビデリ(プラクティス総合9番手/1分39秒080)「好調な金曜日でした。すでに良いフィーリングをつかんでいて、明日以降に向けて少しずつマシンを改善し始めています。今日一日のなかでも進化があったことはとても良かったと思っています。もちろん、さらにハードワークを続けなければならない箇所もいくつかありますが、今までのところは非常にポジティブなスタートとなっています。明日の予選で1列目か2列目を獲得できればうれしいです」ファビオ・クアルタラロ(プラクティス総合14番手/1分39秒264)「フィーリングはそれほど悪くないのですが、改善が必要な部分がたくさんあります。コーナースピードとドライブが十分でなく、とくにコーナースピードが最大の問題です。マシンについて大きく変更したところはないので、なぜこのようなことが起きているのかを分析・検討なければなりません。明日までに原因を把握したいと思います。去年はここで、いいペースでレースができたので、今年ももっとうまくやれると期待していたのですが」マッシ・メレガリ(チーム・ディレクター)「アルゼンチンGPは期待したようなスタートにはなりませんでした。ポジティブとネガティブとに分かれてしまったのです。ポジティブのほうから先にお話しします。モルビデリ選手は今回、何らかの答をつかみました。両セッションで見せてくれたとおりペースが非常に良く、トップ10を獲得してQ2に進むことができました。その一方でクアルタラロ選手はグリップ不足に悩まされています。P2では改善が見られましたが、まだ彼本来のレベルではありません。明日はQ1に出場することになりますが、厳しい戦いになるでしょう。私たちチームは夜を徹して作業を続け、彼がQ2に進出するための解決策を見つけなければなりません。先週の経験からもわかるように、予選結果が土曜日のスプリントと日曜日の決勝レースに大きく影響してくるからです」
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