チーム・スズキ・エクスターの前チームマネージャーであるダビデ・ブリビオが、可能性のあるスズキのMotoGP撤退に関して言及した。スズキをMotoGPチャンピオンに導いたダビデ・ブリビオは、2021年1月にアルピーヌF1チームのレーシングディレクターに就任。現在はアルピーヌCEOのローレン・ロッシ直属として勤務している。
MotoGP 第9戦カタルーニャGPが開催されているバルセロナ-カタルーニャ・サーキットを訪れたダビデ・ブリビオは「残念なことに、スズキにとっては困難で特別な時期だ。残念に思う」とSky Sportにコメント。「起こらないことを願うが、私が良く知る、ここで働く人たちにとって、全てが終わるところを見るのは悲しいことだ」「彼らは解決策を模索していると思う。スズキは撤退するが、チームを救うか、チャンピオンシップに再度参戦できる誰かを見つけられることができれば素晴らしいだろう。ここでは、長所と短所があったとしても、ビジネス指向の動きはあまりない」「F1では、おそらく、誰かがチームを買収するだろう。そこには機会がある。MotoGPでは状況が異なるが、何が起きているかは誰にも分からない。誰かが状況から利益を得るかもしれない。プロジェクトを開始する意欲のある人にとっては素晴らしい機会となるでしょう」「このチームは準備ができている。ここには非常に優秀な人材がいる。最初からチームを構築するのと比較すれば、既に半分の距離をカバーしているようなものだが、どのような話し合いが行われているのか分からない」「例えば、2024年から参戦を計画している新しいコンストラクターは、2023年に、このチームを存続させることができ、そこには幾つかの利点がある。例えば、2014年には、チャンピオンシップを開催したトラックで月曜にテストを実施した。それは楽しいプロジェクトになるだろう」「スカワサキ・ハヤテのように、スズキの技術を使用したチームの可能性? 可能だが、この種の情報を持っていない。私は愛好家として話している。BMWの計画も知らない」チャンピオンシップの商業権を所有するドルナスポーツの最高経営責任者カルメロ・エスペレータは、第7戦フランスGPの際に、スズキが今シーズン末に参戦を継続しない可能性に関して言及。「スズキ撤退は喜べませんが、最も重要なことは、チャンピオンシップは大変健全であるということだ。撤退のニュースが拡散された後、直ぐに、複数のメーカーやインディペンデントチームから多くの要望があり、我々は決断を下す必要がある」「5つのメーカーと6つのプライベートチームと共にチャンピオンシップを開催することは、昨年と全く同じだ。我々としてはOKだ。22人のライダーを起用することが重要だと考ている。提案内容に応じて、スズキの代替を望むのか、スズキ不在の状況を続けるのか決断を下す」