欧州ラウンド開幕、Monster Energy Yamaha MotoGPがポルトガルで連勝を目指すMonster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとマーベリック・ビニャーレスは今週末、ポルトガルはアルガルヴェ・インターナショナル・サーキットで開催されるシーズン第3戦に臨む。クアルタラロは昨年このコースで厳しい戦いを強いられたが、今年は第2戦優勝の勢いをそのままに、ヨーロッパラウンド初戦での活躍に意欲を燃やす。第2戦終了時点でトータル36ポイントを獲得してランキング2位につけており、トップをわずか4ポイント差で追っている。
チームメイトのビニャーレスは、多くのパスポイントを持ちエキサイティングな展開が期待できるこのコースが大のお気に入り。最終戦として行われた昨シーズンは11位に留まったが、好調の今シーズンはその雪辱を果たし、大幅な進化を目指す。カタールで行われた第1戦で優勝、第2戦で5位を獲得したビニャーレスはクアルタラロと同ポイントで並び、ランキングでは3位につけている。アルガルヴェ・インターナショナル・サーキットは、車で30分ほどの場所にある港町、ポルティマオの名で知られている。2008年に開設後、昨年、初めてMotoGPを開催すると、その高低差の激しさでライダーとレースファンを魅了した。コーナーは合計15(9つの右コーナーと6つの左コーナー)があり、フロントストレートに続く下りの第1コーナーは重要な見どころとなる。PETRONAS Yamaha SRT、第3戦ポルトガルで挽回を期すPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリとバレンティーノ・ロッシは、ヨーロッパ・ラウンド初戦となる第3戦ポルトガルGPで貴重なポイント獲得を目指す。モルビデリは昨年ここで、予選2番手からスタートして3位表彰台と大活躍を見せた。今シーズンは季節が異なるものの、相性の良いこのコースで本来の実力を発揮して好成績につなげたいところ。チームメイトのロッシもまた、ヨーロッパ・ラウンドのはじまりとともに挽回に転じようと意欲を見せる。昨年は後方から順調にポジションを上げ、12位でゴールして貴重なポイントを獲得している。Monster Energy Yamaha MotoGPファビオ・クアルタラロ「ドーハの優勝は最高の気分でした! ファクトリーチームに加入して初めての勝利を手にしたことで、両肩の荷が少し軽くなりました。そして、この1勝目に続く次の勝利に向けて、より集中することができそうです。昨年はここで厳しい戦いを強いられました。他のどことも違うタイプのコースに苦戦してしまったのですが、同時に非常に楽しいチャレンジでもありました。好調の今シーズン、前の2戦と同等の速さをここでも発揮できるよう期待します」マーベリック・ビニャーレス「今週末のレースをとても楽しみにしています。私はこのポルティマオのコースが大好きなのです。昨年は思い通りに順位を上げることはできませんでしたが、私自身はレースを心から楽しみました。いろいろな場所でオーバーテイクが可能なところがとても気に入っています。昨年は終盤でリズムが良くなってきたので、今年は初めからその手応えをつかめるよう集中していきたいと思っています」マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)「今週のレースは、私たちチームにとって非常に重要なポイントになるでしょう。最初の2戦で優勝を果たし、未だ喜びに浸っているような状態ですが、昨年の経験から、このコースが大きな試練になることは明らかです。しかしだからこそ、より一層、意欲が湧きます。2021年型のマシンは好調で、私たちは自信にあふれています。好成績をあげたドーハ以外のコースで、どれほどの力を発揮できるか、楽しみです」PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamフランコ・モルビデリ「昨年はここで表彰台に上ることができました。あのときのような良いペースを取り戻し、今週こそ好成績を獲得したいと思っています。しかしレースはひとつひとつ異なるものなので、しっかり状況を判断して戦い方を考えていかなければなりません。去年のデータが残っており速さを持っていたことがわかっています。今の状態と比較しながら、さらに前進を目指します。カタールでマシンに何が起きていたのかを理解しようと、懸命に作業に取り組んできました。何らかの答を見出し、良い方向へと進めるよう期待しています」バレンティーノ・ロッシ「ポルティマオは他のどのサーキットとも違う魅力的な場所ですが、同時に非常に難しいコースと言っていいと思います。攻略法を学ぶのに長い時間がかかり、周回を重ねることで少しずつ進化していくのです。カタールでは、日曜日の午前中のウォームアップ・セッションでようやく新しいセッティングが見つかりペースが上がりましたが、グリッド・ポジションはすでに決まっており、そこからの挽回は簡単ではありませんでした。今度こそ上位を目指せるよう期待しています。ヨーロッパ・ラウンドは相性の良いコースも多いので、きっといい走りができると思います」
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