MotoGP 第3戦 アンダルシアGPのメディカルチェックが7月23日(木)にサーキット内のメディカルセンターで行われ、レプソル・ホンダ・チームのマルク・マルケスが医師団から出走が許可される『Fit(フィット)』が与えられた。前戦スペインGPの決勝レースで転倒を喫した際に右上腕骨骨折を骨折したマルク・マルケスは、2日後の21日にスペイン・バルセロナ市内の大学病院で手術を受け、骨折箇所を最新型のチタン製プレートで固定。
手術を担当したチャビエル・ミル医師からは、2週間後にブルノ・サーキットで開催される第4戦チェコGPで復帰する可能性が指摘されていたが、驚異的な回復で、入院先の病院から直接サーキットに移動。メディカルチェックを受けた。LCR・ホンダ・カストロールのカル・クラッチローは、ウォームアップ走行の転倒が原因で左手の舟状骨を骨折。21日にスペイン・バルセロナ市内の大学病院で手術を受け、同日に退院。チーム・スズキ・エクスターのアレックス・リンスは、公式予選2で転倒した際に右肩を強打。精密検査の結果、上腕骨頭の非変位性骨折と小筋の部分的な断裂、筋肉浮腫が確認されたことから、決勝レースを欠場したが、2連戦の2戦目となる第3戦アンダルシアGPの参戦を目指して、直ぐに磁気治療と電気刺激治療を開始していた。MotoGPのメディカルディレクター、アンヘル・チャルテ医師は、第3戦アンダルシアGPのメディカルチェックに立ち会った後、マルク・マルケス、カル・クラッチロー、アレックス・リンス、アレッサンドロ・ザッコーネに対して、フリー走行1からの出走に許可を与えた理由を説明した。「ご存知のように、マルク・マルケスは、転倒による上腕骨の骨折という負傷に苦しみました。医療規則に定義されているように、手術から48時間後には、レースの参戦を目的に医学的評価を要求する権利があります。今日、診察室に来て、このタイプの怪我に伴う全ての動きを試したところ、完璧に克服しました。右腕の機能障害や痛みの兆候がなかったことから、不思議に思われますが、徹底的な診断に対して、ポジティブな結果でした。これはライダーがレースに向けて完璧に準備ができていることを証明します。何%だと言うことはできませんが、このタイプの怪我に対する厳しいメディカルプロトコルを満たしました。」「クラッチローも転倒し、左手の舟状骨を骨折しました。骨折箇所が固定され、このタイプの怪我に伴う診断を受けました。各怪我には独自の検査プロトコルがあります。オーケーです。レースに出走できます。」「リンスの場合も全く同じです。上腕骨の頭部に小さな骨折がある左肩の肩甲骨亜脱臼を負いました。今朝、核磁気共鳴画像法を受け、挫傷の結果であった浮腫(むくみ)が表面上から縮小されたことを確認し、必要な検査を実施しました。ライダーはフィットです。」「アレッサンドロ・ザッコーネは、先週(オフィシャルテスト)の転倒により、左の膝蓋骨(しつがいこつ)に小さな骨折が見つかりましたが、走る準備が完璧にできています」と、4人全員に『Fit(フィット)』が宣言された理由を説明した。レプソル・ホンダ・チームのチームマネージャー、アルベルト・プーチは、メディカルチェックでマルク・マルケスに医師団が『Fit(フィット)』を宣言した後、土曜に走行を行い、回復具合を確認してから、決勝レースの出走を判断することを説明した。「もともと、明確なことですが、ホンダのポジションは、このレースではなく、ブルノで走行を試すことでした。しかし、マルクとフィットを宣言した医師たちから見聞きした後、我々は理解しました。彼は土曜にトライします。感触次第でレースにトライすることになりますが、レース距離を走行する能力があるかを実際に理解するために、土曜にチェックすることを要求しました。」「先週末の日曜から今日まで、ものごとは非常に早く動きました。正直なところ、我々は驚いています」と、2日目からの走行となることを説明した。