元ハースF1チームのミック・シューマッハのF1グリッド復帰が現実味を帯びつつある。F1界のレジェンド、ミハエル・シューマッハの息子である25歳のミック・シューマッハは、2022年末にシートを失って以来、メルセデスのテスト兼リザーブドライバーを務めながら、2024年にはアルピーヌのル・マン世界耐久選手権でレースに復帰している。
先週末にスパ・フランコルシャンで開催された最新の耐久ラウンドで、新たなF1のうわさについて質問されたシューマッハは「状況を注視している。これ以上は言えない」と答えた。スパに行く前の先週、シューマッハはシルバーストーンでトト・ヴォルフの若き愛弟子キミ・アントネッリとメルセデスの2022年F1マシンをシェアした。シューマッハはグランプリ以上の距離を走ったと伝えられているが、メルセデスはすべてのラップタイムを秘密にしている。しかし、ミックの叔父であるラルフ・シューマッハはF1復帰に希望を見出している。「特に他のドライバーと比較した場合、ミックはF1に出場するに値すると信じている」とラルフ・シューマッハは語った。ミック・シューマッハの2024年の復帰への最大の希望はアルピーヌのようで、現在シューマッハはブルーノ・ファミン監督と強固な関係を築いている。F1におけるアルピーヌの現在の業績危機を監督するファミンは、2025年にレースドライバーを2名とも失う可能性があると考えられている。17歳のアントネッリのマネジメントに加え、エステバン・オコンのキャリアも担当するヴォルフは、オコンが2025年以降にメルセデスエンジンを搭載するウィリアムズに移籍するよう働きかけていると伝えられている。そうなれば、アルピーヌの重要なポジションが空くことになるが、ジャック・ドゥーハンも来季のドライバー候補であることに留意しなければならない。しかし、Auto Bildは、アルピーヌが今後数週間のうちにミック・シューマッハに2年落ちのF1マシンでのテストを提案する可能性があると報じている。同報道によると、ルノーのルカ・デ・メオCEOも、フランスの自動車メーカーにとってドイツ市場が重要であることから、「マーケティング上の理由から 」シューマッハがアルピーヌのF1プログラムに参加することを熱望している可能性があるという。ミック・シューマッハは「F1に復帰することが私の目標であることに変わりはない」と述べた。