ミック・シューマッハは、2023年のF1移籍市場“シリーシーズン”に巻き込まれているドライバーの一人だ。そして、ほんの些細な繋がりがアルピーヌF1チームへ移籍する可能性についての噂が浮上している。アルピーヌF1チームは、2023年に新しいドライバーを探している。フェルナンド・アロンソをアストンマーティンF1に奪われたチームは、後任として指名した育成ドライバーとして育ててきたオスカー・ピアストリに振られた。
そこでアルピーヌF1チームの新たなドライバー候補に浮上しているのがミック・シューマッハだ。ミック・シューマッハは、ハースF1チームと2022年までしか契約を結んでいない。だが、チーム代表のギュンター・シュタイナーとの関係は決して良好とは言えない。シーズン前半に車を大破させるクラッシュを2度起こし、厳しい予算上限のなかで327万ドル(約4億4000万円)の損害をチームに被らせていると報じられている。スペアパーツの準備が回らなくなったギュンター・シュタイナーは「これ以上のクラッシュは許されない」とメディアの前でミック・シューマッハを批判した。事実上、育成契約を結んでいるフェラーリの力でハースF1チームのシートを手にしたミック・シューマッハだが、フェラーリのF1チーム代表を務めるマッティア・ビノットは、シューマッハのこれまでのパフォーマンスに不満を抱いており、育成契約の解消さえも噂されている。フェラーリの縛りがあるミック・シューマッハは、契約を解除しない限り、他のエンジンでF1を走ることは難しい。その状況を知っているハースF1チームは焦る必要がないため、シューマッハとの交渉を中断している。そして、ここへきてミック・シューマッハの移籍先として噂されいているのがアルピーヌF1チームだ。現時点でミック・シューマッハがInstagramでフォローしている168人のうちの一人がアルピーヌのCEOであるローラン・ロッシだ。ロッシはフェルナンド・アロンソの後任を見つける責任を部分に負っている。それはほんの小さな繋がりでしかないが、決して自然な繋がりではない。あざといF1ファンはそういった小さな変化を見逃さないし、そこから生まれた噂が現実となったパターンもいくつかある。叔父であるラルフ・シューマッハは、ミック・シューマッハのアルピーヌF1チーム移籍の可能性に言及している。ラルフ・シューマッハは「すべてのコックピットに名前がある」とコメント。「ミックもまだ契約を結んでいないので、候補になるだろう。 あなたが見たようにスピードのある候補者だ」