ミシュランは、2020年からのF1タイヤ供給について、条件の不確実さから入札を見送り。F1復帰の可能性を除外した。ミシュランは、2006年までF1にタイヤを供給していたが、その後、単独供給となったタイミングで撤退。2011年からはピレリがF1タイヤを独占供給しているが、契約は2019年末で期限を迎える。
FIAは今年7月、2020年から採用する18インチの扁平タイヤを含めた新レギュレーションを公表して新たな入札を募った。しかし、そこには2019年に現行サイズを製造しなければならない問題点があった。ミシュランは、F1が18インチタイヤに移行することに関心を示していたが、2020年に13インチタイヤを製造しなければならない、タイヤ戦略に多様性をもたせるために性能低下の大きなタイヤを継続することなどを理由に入札を断念したことを発表した。「ミシュランがすでにMotoGP、WEC、WRC、フォーミュラEなど、世界レベルのモータースポーツに幅広く従事していることは良く知られていることだ」とミシュランは声明で述べた。「このユニークで幅広いポートフォリオは、ミシュラングループのビジョンに合致している。実際、ミシュランはカスターと持続可能なモビリティのために革新的な競争を繰り広げている」「F1に関しては、FIAが入札のために発行したテクニカルレギュレーションを受け取り、慎重に研究してきた。フォーミュラEのように18インチに移行するというミシュランの推奨事項が採用され、我々はそれを喜ばしく思っている」「しかしながら、ショーの一部としてのパフォーマンスの低下だけでなく、2020年シーズンのためだけに13インチタイヤの供給が求められることは、効率的な資源管理と時速可能なタイヤ技術を尊重するという当社の原則に反することだ」「ミシュランは、この入札勧告への対応を控えることを決定した。今後数年間は引き続き運営組織とともにF1の発展を協議していく」タイヤ入札の締切は8月31日となっていた。一部では韓国のタイヤメーカーであるハンコックが入札を行ったとも噂されている。