23年ぶりに復活したF1メキシコGPに絶賛の声が挙がっている。1992年以降の開催となったF1メキシコGPは熱狂的なレースとなった。金曜日には9万人がスタンドを埋め、土曜日の予選には11万1000人が来場、日曜日には13万4850人がアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスを訪れた。
観客はグランプリに熱狂的な雰囲気をもたらした。レース前にはマリアッチ・バンドがピットレーンで演奏し、学童の聖歌隊が国家斉唱をしてムードを盛り上げた。メルセデスのニキ・ラウダは「これまでの人生で見た中で一番だ。最高だ」とコメント。バーニー・エクレストンに「このレースをコピーすればいい」とアドバイスを送った。「魔法はメキシコ人だ。魔法はこれを実現した主催者だ。壮観な場所を作り出した彼らは、私がこれまで見た中で一番だ。全ての人々の前に設置された表彰台も素晴らしかった」「F1を感じ、触れることができる場所に戻った。それが最も重要なことだ」新しいレイアウトは、安全性の理由により、伝説的なコーナーであるペラルターダが姿を消したが、そこにはサッカースタジアムようなグランドスタンドが設置され、マシンはグランドスタンドのファンの声援のなかで縫うようにナイジェル・マンセル・コーナーへと走り抜けた。最大の歓声は1970年代以来にメキシコで母国グランプリを戦うメキシコ人ドライバーとなったセルジオ・ペレスに向けられた。セルジオ・ペレスは、スタジアム・セクションで2度カルロス・サインツをオーバーテイクいてみせた。「今週末のことは永遠に忘れないだろう」とセルジオ・ペレスはコメント。「みんなが観客のエネルギーを楽しんでいたと思うし、カレンダーのなかでも屈指の人気を誇るレースになったはずだ」優勝したニコ・ロズベルフは「一年で最高の表彰台だと思う。スタジアムのなかにあって、雰囲気とエネルギーはとにかく信じられないくらいだった」と述べた。2位のルイス・ハミルトンは「これまで見たなかで最も驚くべき状況だった。F1にいるなかでこのようなことは目にいたことはない。こんな観客は見たことがないよ。フットボールの試合のようだった。ファンは素晴らしかった。今まで見たことがない」と称賛した。レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、サーキットは世界最高ではないかもしれないが、十分に面白いレイアウトだったとし、残りは観客によるものだと述べた。「観客を歌った国家、週末を通しての声援と熱狂は、F1にとって素晴らしい宣伝になった」関連:2015年 F1日本GP 鈴鹿サーキット 3日間の入場者数
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