メルセデスの2018年F1マシン『W09』と2018年型パワーユニット『M09 EQ Power+』の主要諸元およびスペックが発表された。メルセデスF1チームは22日(木)、シルバーストン・サーキットで新車『Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+』を発表。バルテリ・ボッタスとルイス・ハミルトンがシェイクダウンを完了させた。
昨季、メルセデスは12戦、15回のポールポジションする強さをみせたが、チームが“ディーバ”と呼ぶロングホイールベースのW08のバランス特性に苦しんだ。シルバーストンやモンツァのような高速サーキットでは圧倒的な速さを見せる一方で、モナコ、ハンガリー、シンガポールのようなタイトなコーナーのあるトラックでは苦戦を強いられた。しかし、今季マシンW09は、昨年モデルと同じホイールベースを採用し、わずかレーキ角をつけるにとどめた正常進化版“ディーバ”として誕生した。2014年にF1にV6ターボハイブリッドが導入されて以降、メルセデスは4年間で63勝という圧倒的な強さでドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方のタイトルを4連覇しているメルセデス。今シーズンはパワーユニット面でもさらなる開発を進めているとしており、今年も4度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスというコンビは優勝候補の筆頭だ。メルセデスAMG F1 W09 主要諸元シャーシ名Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+シャシー構造カーボンファイバー/ハニカムコンポジット複合構造モノコックボディワークカーボンファイバーコンポジット/エンジンカバー、サイドポッド、フロア、ノーズ、フロントウイング、リアウイングコクピットOMPレーシング 6点式セーフティベルト、ハンスシステム安全構造コクピット・サバイバルシェル/耐衝撃構造&進入防止パネル、フロント/サイド/リア インパクトストラクチャー、フロント&リア ロールストラクチャーフロントサスペンションカーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン/プッシュロッド式トーションスプリング&ロッカーリアッスペンションカーボンファイバー製ダブルウィッシュボーン/プルロッド式トーションスプリング&ロッカーホイールOZ製 鍛造マグネシウムタイヤピレリブレーキシステムカーボンインダストリー製/カーボンディスク&パッド、リア・ブレーキ・バイ・ワイヤブレーキキャリパーブレンボステアリングパワーアシスト ラック・アンド・ピニオンステアリング・ホイール カーボンファイバー製エレクトロニクスFIA(MES) スタンダードECU計器MES燃料システムATL製ケブラー強化ゴムタンク潤滑油ペトロナス Tutelaトランスミッションギアボックス8速+リバース、カーボンファイバー製メインケースギアセレクションセミオートマチック・シーケンシャル(油圧式)クラッチカーボンプレートサイズ全長5,000mm以上全幅2,000mm全高950mm重量733kgパワーユニット仕様型式Mercedes-AMG F1 M09 EQ Power+重量145kg構成内燃エンジン(ICE)、モータージェネレーター・ユニット - キネティック(MGU-K)、モータージェネレーター・ユニット - ヒート(MGU-H)、ターボチャージャー(TC)、エナジーストア(ES)、電子制御(CE)内燃エンジン(ICE)排気量1,600cc気筒数・角度V型6気筒・90度バルブ数24最高回転数15,000rpm最大燃料流量100kg/h(10,500rpm以上)燃料噴射方式高圧縮直噴(1つの噴射機/シリンダーあたり最大500バール)過給機同軸単段コンプレッサー、排気タービンエキゾーストタービン最大回転数125,000rpmERS(エネルギー回生システム)構成電気モーター・ジェネレーター・ユニットを介した統合ハイブリッドエネルギー回生エナジーストアリチウムイオンバッテリー(最低規定重量の20kg)最大エネルギー蓄積量4MJMGU-K 最高回転数50,000rpmMGU-K 最大出力120kW(161bhp)MGU-K エネルギー回収2MJMGU-K エネルギー放出4MJ(フルパワー時で3.3秒)MGU-H 回転数125,000rpmMGU-H 最大出力無制限MGU-H 最大エネルギー回生無制限(1周あたり)MGU-H 最大エネルギー放出量無制限(1周あたり)燃料&潤滑油燃料ペトロナス Primax潤滑油ペトロナス Syntium機能性流体ペトロナス Tutela トランスミッション、ハイドロリック、ERS冷却用流体メルセデス W08 画像
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