メルセデスは、2018年F1マシン『W09』を正式発表した。メルセデスは22日(木)、シルバーストン・サーキットで新車『W09』の新車発表会を開催。ドライバーを務めるバルテリ・ボッタスがシェイクダウンを行い、その後、報道陣に正式にお披露目された。正式なマシン名称は『Mercedes-AMG F1 W09 EQ Power+』となる。
2018年のF1レギュレーションでは、2018年のF1レギュレーションでは、コックピット保護デバイス『Halo』の搭載が義務化され、また昨年までシャークフィンとTウイング、モンキーシートが搭載されていたエリアは制限され、その3つのデバイスは事実上廃止となる。メルセデス W09は、昨年から正常進化を遂げたF1マシンのように見えるが、リアには“過激”に絞り込まれている。ノーズは先端に突起のないスリムな形状。Haloにはまだフェアリングは搭載されていないが、サイドミラー周辺にはフェアリングが施され、コックピット周りの空力が意識されている。現状ではバージボードはシンプルだが、今後アップデートが予想される。リアウイングの下部には今年のトレンドアイテム“ギアボックスウイング”も搭載されている。「我々はデザイン哲学に真実を保ち、すでに確固とした基盤を構築しようとした。我々はディーバの優れた特性が保たれることを願っている」とメルセデスのモータースポーツ責任者を務めるトト・ヴォルフはコメント。「我々全員がディーバを気に入っていたが、少し理解しにくいところもあった。クルマを理解し、スピードを維持し、ドライバビリティを向上させることが我々が最も頑張ったエリアだ」「レギュレーションは安定しているので、大きな違いはない。最も目に見える変化は空力的なもの、クルマのパッケージがいかにタイトで、ボディワークがいかに凝縮されているかだ」発表前にはバルテリ・ボッタスが、フィルミングデーを利用してシェイクダウンを実施。初期トラブルに見舞われ、ガレージを出てすぐにストップし、メカニックによってガレージに戻されたが、その後、無事にラップを完了している。午後にはルイス・ハミルトンが初走行を実施する。2014年にF1にV6ターボハイブリッドが導入されて以降、メルセデスは4年間で63勝という圧倒的な強さでドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方のタイトルを4連覇しているメルセデス。昨シーズンはフェラーリからの挑戦を受けたメルセデスだが、最終的には20戦中12勝、15回のポールポジションを獲得している。今シーズンはパワーユニット面でもさらなる開発を進めているとしており、今年も4度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスというコンビは優勝候補の筆頭だ。メルセデス W09 画像
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