トト・ヴォルフは、F1カナダGPでのメルセデスの支配的な勝利の後、自身が「メルセデスのプルオーバーに騙された」と語った。メルセデスは以前から、気温・路面温度の低いコンディションで優れたパフォーマンスを発揮しており、タイヤ温度をうまく制御できることで知られている。実際、モントリオールの金曜と土曜は特に冷涼だった。
しかし決勝日には、路面温度がほぼ50度にまで上昇したにもかかわらず、ジョージ・ラッセルはポールポジションから快勝。キミ・アントネッリも4番手スタートから3位表彰台を獲得し、通常はタイヤマネジメントに優れるマクラーレンのオスカー・ピアストリを終盤にかけて抑え切った。この予想外の展開について、ヴォルフは自身の「メルセデスのジャンパー(プルオーバー)」にまつわるジンクスに言及した。「私はプルオーバーを着ているときにはパフォーマンスが良くなるという相関関係があると思っていた。つまり、それは寒いということだ」とヴォルフはRacingNews365を含むメディアに語った。「ところが今回は、路面温度が50度もあったのに、我々は支配的だった。クルマには新しいサスペンションを含むいくつかの変更が加えられていて、それを現場のチームがうまくマネジメントしてくれたことに本当に満足している。そして、ファクトリーでも開発が進められていて、それがしっかりとクルマに届いている」「ただ、コースレイアウトにも注目すべきだと思う。モントリオールは昔から我々に合っている。典型的な高速コーナーが少ないので、我々が熱いコンディションで苦しむ要因が少ない」「それが一つ目の理由。そして二つ目は、モントリオールの路面がかなりスムーズで摩耗が少ないことだ。つまり、我々のマシンが苦手とするリアタイヤのデグラデーションをあまり受けないということだ」
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