メルセデスは、F1オーストリアGPの予選でルイス・ハミルトンのマシンを危険な状態でコースに送り出したとして、FIAから5000ユーロ(約86万円)の罰金を科された。このインシデントは、レッドブルリンクでのルイス・ハミルトンがレースで可能な限り最高のスタートポジションを確保しようと奮闘していたセッション中に起きた。メルセデスのガレージからピットレーンに出る際、ハミルトンのマシンにはまだホイールジャッキが取り付けられており、その様子がテレビカメラに映っていた。
公式決定文書には、「44号車(ハミルトン)はジャッキと排気装置を引きずりながら、危険な方法でガレージから出て行った。 スチュワードは、チームがさらなる損傷や危険な状況を防ぐために、ドライバーに直ちに停止するよう伝えたことを認める」と記されている。ハミルトンはルール違反の責任を問われなかったため、スポーツに関するペナルティは科されなかった。つまり、セッション最速ラップを記録して獲得した5番グリッドを失う危険はなかった。Look out, Lewis! #F1 #AustrianGP pic.twitter.com/oa9RMt4LQn— Formula 1 (@F1) June 29, 2024 また、ポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペンも、別の問題で調査を受けた後、ペナルティを免れた。レッドブルのドライバーは予選で優勢だったが、セッション中にピットレーンの端で「不必要にゆっくり走っていた」と非難された。ビデオ証拠を精査した結果、スチュワードパネルはオランダ人ドライバーに対する追加措置は必要ないと判断した。「1号車(フェルスタッペン)がピットをゆっくりと出て、前方の車との間に約14秒の差をつけたにもかかわらず、スチュワードは、このケースでは他のどの車もラップタイムを計測する際に直接的な影響を受けたとは判断できない」「さらに、この時点で他の車も同様のギャップを作っていたことが指摘されている。しかし、このようなシンシデントが異なる状況下で起こり、セッション終了時に他のドライバーがラップタイムを記録できなくなる可能性があるため、スチュワードは予選中にギャップタイムの最大値を設定することを検討するよう推奨する」